'13/10/22
横川のゴッドバーガーが閉店
広島市内のファストフード店の先駆けだった西区横川町のハンバーガー専門店「ゴッドバーガー」が20日、閉店した。交通の結節点にあり、乗り換えの高校生や住民に愛された37年間の営業にピリオドを打った。
1975年に大手チェーンのフランチャイズ店として開店。76年に独立した。マクドナルドが中国地方で第1号店を同市中心部に初進出した年でもある。
作り置きはせず、国産牛を使う姿勢を貫いた。緑色の屋根で客席15席の店は、若者や家族連れでにぎわった。
店主の神川一正さん(62)によると、約10年前から牛肉の仕入れ値が高騰し、経営が悪化。3年半前から体調も崩したという。店舗を建て替え、品数を減らして巻き返しを図ったが、にぎわいを呼び戻せなかった。
閉店を知らず、21日に訪れた安芸区のパン店経営立野克超さん(48)は「高校時代から通っていた。残念でならない」と、青春の味が消えたのを惜しんだ。
【写真説明】緑の屋根が特徴のリニューアル前の店舗(2008年12月)
【写真説明】閉店の張り紙をした店舗の前で思い出を語る神川さんと妻美保さん