名古屋グランパスのMFダニルソン(27)が残り5戦での勝利へのこだわりを明かした。ストイコビッチ監督は今季限りで退任するが、恩師との別れを惜しむより、今は日本におけるビッグ・クラブとしてのプライドを取り戻すことが大事と力説した。
静かなる超人・ダニルソンが思いの丈をはき出した。グランパスは19日の仙台戦でも敗れ、リーグ戦で最近6戦勝ちなし。13位に低迷している現状に、「名古屋のようなビッグ・クラブは上位にいなければならない。グランパスは一つでも上にいかなければならないんだ」とまくしたてた。
10年に加入し、すぐ優勝に貢献。以降は主力として活躍を続けてきた。ダニルソン最大の理解者はストイコビッチ監督。並外れた能力を見抜き、信頼して起用し続けた。
ダニルソンは「監督自身が偉大な選手だったということもあって、選手のことを第一に考えてくれた。ボクを信頼し、『自分を信じてプレーしろ』と声をかけてくれた」と感謝する。
仙台戦では右ふくらはぎ肉離れによる離脱から4試合ぶりに復帰した。「久しぶりでリズムをつかむのが難しかった。今後の試合で取り戻していかなければならない」
ダニルソンが中盤を制圧し、勝利をもたらす。それが去りゆくピクシーへのはなむけにもなる。 (木村尚公)
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