東京電力:海洋測定に誤差 福島第1原発周辺
毎日新聞 2013年10月21日 19時38分
東京電力は21日、福島第1原発周辺の海洋で実施している放射性物質のモニタリング結果について、公表数値に比べてプラスマイナス15%程度の誤差があることを明らかにした。同日に開かれた原子力規制委員会の海洋モニタリング検討チームの会合で認めた。
政府や東電は、同原発の汚染水の影響は原発港湾内(0.3平方キロ)にとどまり、港湾外の放射性物質濃度はおおむね検出限界未満としているが、誤差を加味すると検出限界を超える場合もある。規制委事務局の原子力規制庁は、放射線測定器の誤差なども含めれば最大50%程度になるとしている。
前回の検討チームの会合では、東電がこうした誤差を公表数値に明記しないことに、「学生のリポートなら0点だ」(青山道夫・気象庁気象研究所主任研究官)など批判が出ていた。【中西拓司】