焼肉気分が味わえるiPhoneアプリ「鼻焼肉」キットが話題になっている。同キットはスマホやPCに装着して香りを噴出させる世界初の装置「Scentee(センティ)」の技術を実用化したもので、iPhoneのオーディオジャックにScenteeを装着すると、「カルビ」「牛タン」「じゃがバター」の3種類の焼き肉のにおいを楽しむことができるというもの。発売は11月を予定している。
しかし、「やっぱり本物の肉が食べたい…」というのが素直な気持ち。肉ばかり食べて栄養バランスが偏ってしまっては問題だが、肉を全く食べないのもよくないみたいだ。グルメライターのマーク・シャッカー氏は書籍『ステーキ! 世界一の牛肉を探す旅』(中央公論社)のなかで、肉を食べることの大切さを次のように語る。
「(肉は)野菜にはないビタミンB12(完全菜食主義者はサプリメントから摂取するしかない)が含まれる。ビタミンB12は細胞分裂と血液形成に必要で、不足すると舌がむず痒くなったり、偏頭痛や顔面痛、口内炎、記憶力減退、認識機能障害、脊髄の変性などを起こして死に至ることもある」
近年は肉を食べない健康法なども話題になっているが、肉って本当に大切。とくに、記憶力や認識力の減退はビジネスマンにとって致命傷。また、脊髄の変性なんて、健康診断をしたら即再検査通知が飛んでくるレベルである。メタボを恐れて肉を控えたのに、節制前より不健康になるなんていうこともあり得る。
マーク氏は、究極のステーキを求めて、テキサス、フランス、スコットランド、イタリア、日本……と世界中のステーキを食べ歩いた猛者。最終的には、最高のステーキを作るために牛を育て始めるし……。情熱を仕事に注ぎ込む姿勢も、ビジネスマンなら見習いたいところ(?)だ。
ちなみに、焼肉はカロリーの高いイメージがあるが、網で焼けば2割以上の油をカットできるらしい。お酒だってウイスキーなら糖質が低く太らないので、ハイボールと焼肉という組み合わせは、“ご褒美”の選択肢として残しておいていいのかも。