景表法違反:「パワーヘルス」で
毎日新聞 2013年10月18日 東京朝刊
頭痛や肩こりを和らげる医療機器について「あらゆる病気が治る」としたセールストークが景品表示法違反(優良誤認)に当たるとして、消費者庁は17日、医療機器製造販売会社「ヘルス」(東京都府中市)に、再発防止を求める措置命令を出した。セールストークに景表法を適用して処分を行うのは、1970年以来43年ぶり。
消費者庁によると、ヘルス社は家庭用医療機器「パワーヘルス」を製造、販売している。全国の会場で無料体験会を開き販売しているが、2010年11月ごろから今年4月にかけて、営業員が根拠もないのに「高血圧や糖尿病が必ず治る」などと口頭で説明したほか、「パワーヘルスを使って弱視や肝硬変、半身まひが治った」と話す体験者を紹介した小冊子を配るなどした。
ヘルス社は「指摘通りで、対応したい」として、希望者には規定に基づき返品などの対応をとるとしている。