現代自動車のスポーツ多目的車(SUV)である新型サンタフェで浮上した雨漏り問題が法廷に持ち込まれた。
サンタフェを購入した男性(32)ら消費者34人は17日、現代自を相手取り、雨漏りの欠陥がある車両を新車と交換するよう求める訴えをソウル中央地裁に起こした。
新型サンタフェは今年4月に発売され、SUV市場で販売台数首位を守っている人気モデルで、発売以来6万台近くが売れた。しかし、今年夏からトランクや後部座席に雨漏りするとの抗議が消費者が相次ぎ、論議を呼んでいた。
現代自は今年8月、公式に謝罪し、無償修理を約束。保証修理期間を5年に延長した。しかし、購入者の間ではリコール(回収・無償修理)や損害賠償が必要だとの意見が多かった。修理を受けた車両は売却時に価格が低下するとの懸念も示された。
提訴した消費者の代表を務める男性は「構造上の欠陥があるのだから、部分修理だけでは不足だ」と指摘した。担当官庁である国土交通部(省に相当)、交通安全公団もサンタフェの雨漏り問題について、事実関係の把握を進めている。