2013年10月21日00時12分
【田井中雅人】太平洋戦争末期の「学徒出陣」から70年。東京都内の各大学で20日、追悼行事があった。早稲田大(東京都新宿区)では雨のなか、戦没者追悼の献花式が開かれ、元学徒や戦没者遺族ら約70人が参加。大隈庭園内の平和祈念碑に献花し、不戦の誓いを新たにした。
元学徒の寺尾哲男さん(90)は「学徒出陣という事実があったことを、今の学生らも覚えていてほしい」とあいさつ。鎌田薫総長は「70年の節目の年、改めて『平和こそ教育の原点』であることを胸に刻みたい」とコメントした。
早大によると、1943年10月15日の壮行会で当時の田中穂積総長は「今こそ諸君がペンを捨てて剣を取るべき時期が到来した」と訓示。4500人を超える早大生を戦地へ送り出した。早大では、こうした体験を繰り返さぬため、継承の取り組みを始めたが、課題も抱えている。
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