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【プロ野球】

辛島 スライドOK

2013年10月21日 紙面から

キャッチボールをする楽天の辛島=Kスタ宮城

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 パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(6試合制)は20日、Kスタ宮城で予定されていた楽天−ロッテの第4戦が雨天中止となり、日本シリーズ進出へ王手をかけている楽天のファイナルステージ制覇は21日にお預けとなった。星野仙一監督(66)にとっては恵みの雨。このステージがもつれた場合、22日の第5戦に不敗男の田中将大投手(24)を中4日で先発させることが可能となり、必勝態勢をさらに整えた。ロッテの伊東勤監督(51)は21日の第4戦に唐川侑己投手(24)の投入を決定。逆転進出への関門となる田中との再戦へ向けて、総力戦で臨む。

 雨降って「CS突破ローテ」がガッチリと固まった。20日の第4戦は雨天中止。王手をかけているイヌワシ軍団は、21日に辛島がスライドで先発し、22日の第5戦と23日の第6戦は絶対エースの田中と則本の2本柱が、それぞれ中4日で先発する盤石ローテが可能になった。

 降り続く雨がKスタ宮城のグラウンドをたたく。午後0時半、中止のアナウンスが響く。「うれしくはないよ。でも、なんでもええ」。お天道様には逆らえない。星野監督は余裕の表情を崩さなかった。

 一気に決めたかった気持ちもある。ただ、先発ローテが格段に楽になったことも事実だ。当初の日程通りであれば、この日の先発は今季3勝(4敗)の辛島、21日は同2勝(2敗)のハウザーか同2勝(0敗)の宮川。いずれにしても計算を立てにくい投手がマウンドに上がるところだった。

 しかし、この順延によって、22日の第5戦の田中に続き、23日は15勝のルーキー則本が中4日で迎えられる。雨天中止が続いた場合には23日にダブルヘッダーとなる可能性がある。2本柱が先発できる楽天の優位は動かない。

 田中は「こういう短期決戦では、あーだこーだ言えない。(登板日に)合わせることが大事」と泰然。相手のロッテが10年のCSで1勝3敗から逆転突破したことを踏まえ、「実績がありますからね。いつも言いますけど、勝った方が強いんです」と力を込めた。

 残る3試合で1つ勝てば、突破が決まる。指揮官は「ノーコメント」とプランを隠したが、佐藤投手コーチは「先のこと(日本シリーズ)は考えない。まずは、ここの勝負を決めないと」とファイナル突破に全力投球する考えを強調。たとえ田中が倒れても、則本が控える。日本シリーズへの扉が大きく開いたことは間違いない。 (井上学)

 

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