災害時は「病院船」に 多目的救難艦を新造 防衛省
すでに平成26年度予算案の概算要求に建造費約508億円を盛り込んでいる。現役の潜水艦救難母艦「ちよだ」の後継と位置づけ、29年度末の完成を目指す。 新たな救難艦は排水量約5600トン。手術用の寝台2床と病床約10床を設置し、災害時の医療・入浴など被災者支援に活用する。水難事故でも練度の高い潜水士による行方不明者捜索や、無人探査機での沈没船舶の探査に役立てる。 東日本大震災では陸路が寸断され、海上からの救援活動の有効性が改めて注目された。内閣府も来年度の概算要求に5千万円を計上し、病院船に関する実証実験を行う予定で、自衛隊のコンテナ型治療室を民間フェリーに積み込み、どの程度の医療活動が実施できるかを検証する。 防衛省は大規模災害対応を防衛力整備の優先事項に掲げる。伊豆大島の豪雨災害では18日、海自輸送艦とホーバークラフト型揚陸艇が重機などの搬送・陸揚げに当たった。揚陸艇や今年度から調達が始まる水陸両用車は離島防衛・奪還作戦の要とすると同時に、災害救援にも役立てる。 (産経新聞) |