堺雅人(39)主演ドラマ「リーガルハイ」が高視聴率でスタートを切り大いに沸くフジテレビだが、これがなかったらどうなっていたことやら…。この夏まで視聴率低迷にあえいでいたフジテレビ。先日は「SMAP」木村拓哉(40)と人気脚本家の三谷幸喜氏(52)が、同局の番組宣伝の方法を暗に批判。さらに、昼帯の情報番組起用を検討した売れっ子芸人の有吉弘行(39)をビビって断念するというチョンボも。すべてが“リーガル”の大ヒットに救われた!?
前クールの「半沢直樹」(TBS系)の勢いそのままに「リーガルハイ」の第1話(9日放送)の視聴率が21・2%(関東地区、ビデオリサーチ調べ、以下同)と好発進した。フジとしてはこれを浮上のきっかけにしたいところだろうが、聞こえてくるのはまだまだ「あ~うまくいかない…」という関係者の嘆き節だ。
8月の平均視聴率でTBSに抜かれ、4位に転落。「FNS27時間テレビ」(8月3日放送分)では、アイドルの頭部を蹴る場面などが放送倫理・番組向上機構(BPO)の審議の対象となることが先月に発表された。
バラエティーだけではない。9月8日の男子ゴルフ「フジサンケイクラシック」、8月27、28日の「世界柔道」では、それぞれ勝負が決する大事な局面で生中継が終了。物議を醸した。
次の“チョンボ”は、開局55周年特番「SMAP GO!GO!」(9月30日放送)内のドラマ「古畑任三郎VSSMAP その後」。あたかも古畑(田村正和=70)が出演するかのように番宣されたが本物の登場はなくネット上で「詐欺だ!」などと非難された。
同ドラマの演出・脚本を手がけた三谷氏も、今月10日付の朝日新聞夕刊の連載で番宣方法を問題視した。
「やめてほしいとプロデューサーにお願いしたが、結局、押し切られた」と告白したばかりか「木村さんも、このドラマが古畑シリーズの新作として宣伝されていることに違和感があったようだ」とキムタクも疑問視していたことを暴露した。
いまや希望の光は「堺のリーガルだけ」。そんなフジは、みすみす大魚も逃す“チョンボ”も犯していたという。
わずか半年で打ち切られた午後2時枠の情報番組「アゲるテレビ」(9月27日終了)でのこと。
「昼の時間帯の番組を見るF2層(35~49歳女性)から好感度が高いとの理由で、フリーアナウンサーの西尾由佳理(36)をMCに起用した。でも、視聴率は1~2%をウロウロするばかりで目も当てられなかった。それなら思い切って、人気絶頂の有吉を抜てきしようと6月あたりに調整していたようだ。有吉サイドもヤル気十分だったんですが、局の上層部の方が“あの毒舌が主婦層にウケるか未知数”と、尻込みしたとか」とフジ関係者。キャスティングにモタモタしているうちに視聴率は上がらず、「で、結局打ち切りだよ」と唇をかむ。
結局、フジは10月から深夜枠で「ひろいきの」と「有吉弘行のダレトク!?」の2つの番組をスタートさせ、人気者をキープしたのだが、深夜枠では視聴率アップの切り札にはならない。
対照的に、日テレは思い切った起用を決めた。今月7日から、有吉にとって初となるゴールデンタイムの冠番組「有吉ゼミ」を開始し「老若男女が見る時間帯で心配だったけど、初回(7日)は12・1%と上々の滑り出し。同じ時間帯で、民放1位だった。『次週以降も期待できる』『思い切った起用が当たった』と早くも話題になっている」と日テレ関係者。局の勢いの違いはここまで出てしまうものなのか。
「あの時、有吉を昼帯で使ってれば…」。そんな声がフジ局内から聞かれるのも無理もないところ。
「“失態”続きで『呪われてるんじゃないか』なんて噂がひそかに広まっている」というが、「リーガルハイ」初回の高視聴率がなければこの2つの“チョンボ”はフジにもっと大きなダメージを与えていたはずだ。
千葉・幕張メッセ(9月20~23日)で開催された「東京ゲームショウ2013」。ゲームの祭典を彩るフォトジェニックたちの姿を集めた写真特集です。
“女子アナセクハラ被害”を激白した元フジテレビアナ・長谷川豊がマイクをペンに持ち替えて、女子アナたちの嘔吐事件、不仲疑惑、未成年アイドルとの飲酒騒動など“とくダネ”大放出!