雨天中止を前向きにとらえるロッテ・伊東勤監督

　ＣＳファイナルステージで１勝３敗と追い込まれたロッテの伊東監督は、プレーオフ、ＣＳでは史上初の雨天中止を「やるんだったらいい天気の方がいい。観ているお客さんもかわいそうだし。連戦が続いていたので選手はいい休養にしてほしい」と前向きにとらえた。

　順延となった第４戦は今日２１日にナイターで行われる。プレーボールまでは２４時間以上もあくが、試合に向けたミーティングなどは一切行わない。相手は２０日の先発・辛島がスライド登板するため、データを確認する必要もない。伊東監督は「選手には一切干渉しない」と自由に時間を過ごさせるつもりだ。　仙台名物の牛タンに舌鼓を打って英気を養うも良し、サウナでここまでの疲れを取って試合に備えるもよし。ネオン街に繰り出してストレスを発散してもいい。本人が一番いい形で試合までを過ごし、本番に集中できるようにしてほしいと、指揮官は考えている。

　辛島をスライド登板させる楽天に対し、ロッテはＣＳファーストステージ第３戦で好投した唐川を今日の試合に先発させ、２０日の先発・松永はブルペン待機させる。負ければすべてが終わる大事な試合を任されることになった唐川は「明日投げる準備はしていたので変わらない。投げたい気持ちがあったので順番が回ってきてよかった」と腕をぶした。

　相手はこの順延により、エースの田中を第５戦で再登板させることが可能となった。伊東監督は「マー君を引きずり出して倒したい」。そのためにも絶対に今日の試合は負けられない。