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エッセイ「阪大のアイドル」序章rss
- 2013/05/05 19:50 更新
エッセイ「阪大のアイドル」序章 渚 水帆
私は大学時代、本当に異常な体験をした。思い返せば短い間だったかもしれないが、その期間まるで芸能人のように騒がれてしまったのである。
事件の発端はいつぐらいまで遡るのだろうか。幼稚園の時はキリストの生誕劇で天使の役をするくらいの可愛らしい容姿で、毎日違う男の子を家に連れて帰ってくることから、家族の間で「カルメン」と呼ばれていたこともあった。とはいえ、その後小学校の頃にはぷっくら太っており、賢い子とは言われるもののたいして可愛いとも言われず平凡で平和な学生生活を送っていたのだったが、それが高校3年生になってメガネからコンタクトに変えた途端なんだか周りの様子が変わってきた!こちらは大学受験のことで頭がいっぱいだというのに、ある日いきなり大阪教育大の学生という男の人から実家に電話が掛かってきたのだ!
「毎朝、通学の電車であなたのことを見ています。付き合って下さい!」
どっひゃーん★私ってあなだの電車の中のマドンナ的存在なの??!これって嬉しい!!しかも私は中高6年間一貫の女子校の女子高校生だったのだ。
一体どこで電話番号を調べたのかと少々気持ち悪く思いながら、
「私のどこが気にいったんですか?」
と、言葉尻に喜びのニュアンスが出ることを必死で抑えながらも思い切って聞いてみた。
ところが・・・・・・。
「自分なぁ、胸が大きいやろ。そこがすごくいいねん」
「・・・。」
いやぁ、君。期待していた答えと全然違うぞ。しかも、こてこての大阪弁。これではやらしい中年のおじさんと全く変わらないではないか!!当時、私は花も恥じらう女子高生だったのだ。
すぐさま受話器が置かれ、その教育大エロ学生とはそれっきりになったのは言うまでもないが、内心いつも電車の中で読書している横顔が素敵だとか、笑顔が好きだとか、もうちょっとマシなことを言ってくれていたら、会ってあげるくらい(えらく高飛車だが、世の中を知らない小娘だったと思って笑っておくれ)してもよかったかな、なんて思ったりもした。
そうこうしているうちに、今度は朝の通学途中。大阪環状線の電車の中で、学ラン姿の男子高校生3人組のうちの一人が私を見て奇声をあげた!
「あの子むっちゃ可愛い!!」
顔をあげたら、前のおじさんとばっちり目が合った。何か言いたげにじーっと私を見ていた。その男の子の3人組が更に声を張り上げた。
「制服が絵に描いたように似合っている!」
その制服は別名「歩く墓石」と呼ばれるすごく地味なものだったので、本当にビミョーであった。
その時私はよほどひきつった顔をしていたに違いない。その男子高校生に、
「でも、なんだか怖そう」 と一言言われて終わりだった。
そんなことをしているうちに受験シーズンを迎え、私は阪大を受験することになった。
続きます!これからが面白いのです!!
お楽しみに(^^)
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渚水帆は統合失調症
2013/01/31 09:50
◆渚 水帆◆
本名:松本 愛(智津夫の親戚)
生年月日:昭和47年8月22日(満40才)
住所:〒592-0002 大阪府高石市羽衣4-8-15 太田章弘 方 松本愛
電話:0722-63-1386
身長:158cm 体重:110kg
最終職歴:スーパーのカート回収業(パート)
父:太田章弘 母:太田智子 兄:太田慶(日活勤務)
※統合失調症にて2111年から障害厚生年金2級認定。
障害年金支給額=700万円 毎年120万円。
この障害年金をアテにして文芸社より『シャーロット』を自費出版する。
自費出版費用は100万円。
◆渚水帆の夫◆
本名:松本秀●
生年月日:昭和40年12月5日生まれ 47才
出身地:和歌山県
居住地:神戸市灘区
最終学歴:近畿大学農学部水産学科 卒
勤務先:MCC食品 工場勤務(勤続25年)
※後頭部に禿げあり
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