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スポーツ
【きょうの人】上原浩治さん(38)「浪人の1年があったから今の自分がある」
2013.10.20 21:13
歓喜の瞬間を、背番号19はマウンドの上で迎えた。ア・リーグのリーグ優勝決定シリーズで1勝3セーブの好成績を残し、同シリーズで日本人初のMVPを獲得。「こんなにできるとは思っていなかったし、まさかここで賞をもらえるとは予測していなかった」と、38歳で手にした勲章に笑顔が弾けた。
「日米野球でバリー・ボンズ(元ジャイアンツ)とやったりして、(大リーグへ)行きたいという思いが少しずつ大きくなってきた」
巨人からフリーエージェント(FA)を行使して大リーグに飛び込んだのは4年前。オリオールズを出発点に、昨季はレンジャーズでダルビッシュ有投手のチームメートとしてプレーし、切れ味鋭いスプリット、四球の少なさなどが評価され今季はレッドソックスに移籍。シーズン途中からは守護神として定着し、大リーグでは自己最多となる21セーブをマークした。
大リーグの第一線で活躍を続けるが、原点は高校卒業後の浪人時代にある。「(浪人時代は)硬球も触らなかった。あの1年があったから今の自分がある」。難局に直面しても、恐れずに立ち向かっていく「雑草魂」が右腕の根幹を支えている。
自身初のワールドシリーズ。レンジャーズ時代の一昨季は、優勝決定シリーズでポストシーズン初の3戦連続被弾という屈辱を味わい、ワールドシリーズはメンバーから外された。自らの力で、雪辱の舞台にたどりついた。
「いつかはアマチュアの指導者にもなってみたい」という夢も今は封印。まずは世界一を目指す。
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