米グーグル株が最高値、好決算で証券各社は目標株価引き上げ
[18日 ロイター] - 18日午前の米株式市場で、グーグル(GOOG.O: 株価, 企業情報, レポート)の株価が急上昇し、過去最高値を更新した。17日発表した第3・四半期決算は、モバイル機器向けなどのネット広告が好調で23%の増収となった。
好決算を受け、少なくとも証券会社16社がグーグルの目標株価を880─1220ドルに引き上げた。とりわけドイツ銀は26%引き上げている。
グーグルの株価は一時13%超上昇し1007.40ドルをつけ、過去最高値を更新した。
グーグルの第3・四半期決算では、クリック1回当たりの広告料金を示すコスト・パー・クリック(CPC)が平均で8%低下したものの、広告の総クリック数は26%増加し、過去1年で最も高い伸びとなった。
JPモルガンのアナリストは「モバイル機器の普及を追い風に、ペイドクリック数(広告クリック回数)の力強い伸びは、旺盛な需要を裏付けている」と指摘した。
2月には、CPC低下に対処するため、スマートフォン(多機能携帯電話、スマホ)、タブレット型機器、デスクトップ向けの広告を統合するなどのサービスを打ち出している。
傘下の動画共有サイト 「ユーチューブ」の収益も注目される。
RBCキャピタル・マーケッツのアナリストは顧客向けノートで「ユーチューブは2012年に約40億ドルの収入をあげたとみられ、グーグルがビデオ広告で躍進していく体制を整えたと言える」と述べた。
また、ジェフリーズのアナリストによると、「アンドロイド」搭載端末の普及と伴い、アンドロイドアプリやコンテンツの販売が好調となっていることから、グーグルがモバイル分野から大きな恩恵を受けることも見込まれる。
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