UPDATE 2-米GE 、第3四半期は減収減益 受注残高過去最高で株価は上昇
(内容を追加しました)
[18日 ロイター] - 米ゼネラル・エレクトリック(GE) が18日発表した第3・四半期決算は金融部門の縮小などが利益と売上高を押し下げ、減収減益となった。ただ、受注残高が過去最高水準となったことを好感し、株価は上昇した。
純利益は31億9000万ドル(1株当たり0.31ドル)と、前年同期の34億9000万ドル(同0.33ドル)から減少した。
一時的な要因を除いた1株利益は0.36ドルと、トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト予想を0.01ドル上回った。
売上高は1.5%減の357億ドルと、アナリスト予想の約360億ドルにほぼ一致。事業縮小を進める金融部門GEキャピタルの業績や為替変動が下押し要因となった。
一方、受注残高は前年同期比で約13%増加して過去最高水準となり、産業部門は7部門中6部門で増収となった。
GEが提供するサービスや、ジェットエンジンなどの部品・機器の受注残高は9月末時点で2290億ドルと、前四半期末から60億ドル増加した。航空部門の機器受注はほぼ倍増、輸送機器受注は65%増えた。
7部門のうち、石油・ガスは売上高が18%、航空部門は12%、それぞれ増加。各種タービンを製造するパワー&ウォーター部門は10%の減収となったが、利益は9%増加し複数のアナリスト予想を上回った。
GEは、今年の営業利益率目標の15.8%を達成する方向にあるとした。昨年は15.1%だった。
ジェフ・イメルト最高経営責任者(CEO)は第3・四半期の業績について、「世界の事業環境の改善を受けて非常に強い」と評した。
ソラリス・アセット・マネジメントのティム・グリスキー最高投資責任者(CIO)は「GEはゆっくりではあるが安定的に前進している」として前向きな見方を示した。
18日中盤の取引でGEの株価は約3.3%上昇した。
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