Updated: Tokyo  2013/10/21 04:18  |  New York  2013/10/20 15:18  |  London  2013/10/20 20:18
 

米AMDの10-12月売上高見通し、一部予想下回る-PC不振

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  10月17日(ブルームバーグ):米半導体メーカーのアドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD )が示した10-12月(第4四半期)売上高見通しは、一部のアナリスト予想を下回った。パソコン(PC)市場低迷の影響をゲーム機向け半導体の受注によって補うことができていないことが背景にある。

17日の発表資料によると、10-12月期の前期比増収率は5%の上下3ポイントとなる見通し。7-9月(第3四半期)売上高は14億6000万ドル(約1430億円)だった。これに基づくと、10-12月期売上高は14億9000万-15億8000万ドルを見込んでいることになる。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均 は15億2000万ドルだった。

ローリー・リード最高経営責任者(CEO)はグラフィックスや他の機能を束ねたカスタムチップの生産に軸足を移そうとしている。こうした戦略でマイクロソフトやソニー、任天堂からゲーム機用製品の受注を獲得したものの、AMDの売り上げの大部分はビジネスが縮小しているPC用チップが占める。ライバルのインテルは市場シェアを確保するため低価格製品を投入している。MKMパートナーズのアナリスト、エイダ・メナカー氏は「インテルは明らかに低価格製品分野でシェアを獲得している」と指摘する。

AMDの株価は決算発表後の時間外取引で3.82ドルに下落した。通常取引終値は前日比変わらずの4.09ドル。

7-9月期の純利益は4800万ドル(1株当たり6セント)となり、前年同期の赤字から改善した。売上高は前年同期比15%増と、2011年以降で初の増収。一部費用を除いたベースの1株利益は4セントと、アナリスト予想平均の2セントを上回った。売上高のアナリスト予想平均は14億2000万ドルだった。

原題:AMD Forecasts Sales That May Fall Short of Estimates on PCSlump(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:サンフランシスコ Ian King ianking@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Pui-Wing Tam ptam13@bloomberg.net

更新日時: 2013/10/18 06:39 JST

 
 
 
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