最低限ここは押さえて欲しい!
●スピード感を意識するなら文は出来るだけ一行を短く、語尾は「〜る。」「〜た。」で区切る事を意識する。体現止めでも可。
「僕は◯◯し、◯◯した後、◯◯を◯◯して、◯◯した、そして対する◯◯は◯◯を仕掛てきた」みたいに下手に点を何回も使わない。文がくどくなる。
但し「◯◯る、◯◯る、◯◯る」みたいに表現が拙い(文中に動詞しかない)のに毎回【る】(現在進行形)ばかり使うのは間違い。そもそも動きというものは静と動の繰り返しなのだから、【た】(完了形)と【る】(現在進行形)を組み合わさなければ行動の描写としておかしくなる。
>>僕は◯◯し、◯◯した後、◯◯を◯◯して、◯◯した、そして対する◯◯は◯◯を仕掛てきた
更に詳しく言うとこの文章では【◯◯した、】の部分で本来ならば【、】ではなく【。】を打たなければ成らないところを、用法を知らずに完全に間違えている。初心者にわりとありがちなミスです。
戦闘シーンを書いている時は、視点のブレに気を付ける事が重要。地の文を書いていると自分では気付かない内に、主人公と敵キャラの視点がごっちゃになる事があるから、何か違和感を感じた時は一方から見えた相手の動きを意識して書くといいですよ。
そして何よりも一番大事なことはとにかく沢山本を読むこと!
知識が無ければ言葉が思い浮かばないのは当然。表現力を鍛えるにはそれしかない。
他にもよくありがちなミス
●意味もなくカッコ付け、やたらと「それ」を繰り返す。
「それは」「ソレは」「ソレを」…
代名詞だけ見せられてもそれが何か伝わる訳が無い。そんなハリボテの技より、具体的に説明する事の方が遥かに大事。想像力が足りないのであれば勉強すべし
●──(ダッシュ)記号を「ーー」(長音記号)と勘違いしている。ダッシュ記号なら地の文でも大丈夫だが、「ー」は台詞にしか使えない
●文中に接続詞が皆無。
順接(そして、それで)
逆接(しかし、だが)
並列(および、また)
添加(そのうえ、さらには)
説明
選択(または、もしくは)
転換(ところで、一方で)
こういった物を使い分けないと、ただ延々とワンシーンだけを切り取った味気無い文章になってしまう。
>>動きを【並べる】のではなく【説明の流れを意識して描写する】
これすっげー大事。
●読みにくい文章は大抵主語が行方不明になっている。
もしくは、無駄に重ねられた修飾語などに埋もれているのが原因。
例文)
>>隆は前へ向かって歩く。行き止まりに着くと、隆は右を向いた。隆の前に、驚くべき光景が飛び込んできた。
毎回「隆は〜」と連呼しているからくどくなる。誰が主体か一目で解るのだから、主語は一度でOK。
修正)
隆の前へ向かって【歩き】、行き止まりで右を向いた。【すると】その眼に、驚くべき光景が飛び込んできた。
例文2)
>>哲也は剣を振るったが、それをこともなくかわした。
前半の「剣を振るった」までは良いが、後半の「それをこともなくかわした」は明らかに相手の動きなのに主語が抜けている。
修正例1)
哲也は剣を振るったが、【相手は】それをこともなくかわした。
主語と指事語を追加
修正例2)
哲也は剣を振るったが、あっさりと【かわされて】しまった。
動詞の一部を受け身の表現に変えるというのもあります。
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。