バークレイズなどの外為トレーダーのメッセージを当局が調査
10月17日(ブルームバーグ):外国為替市場での操作疑惑を調査している当局が、バークレイズ やシティグループ 、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS )などの銀行のシニアトレーダーが参加する簡易メッセージのグループを調べている。この調査について詳しい関係者4人が明らかにした。
同関係者のうちの2人によると、これらトレーダーは少なくとも3年間、それぞれのポジションや顧客注文の詳細についてブルームバーグ端末を通じてメッセージをやり取りしていたほか、主要な指標レートが設定される前に取引を行っていた。調査が継続中であることを理由に匿名で語った。
関係者の1人によれば、グループの登録者の所属企業は時間とともに変化し、登録者の勤務先変更でUBS などの銀行も加わったという。このグループに関与したトレーダーとの取引関係を理由に匿名を条件に語った別のトレーダー2人によると、市場関係者の間ではこのグループが「ザ・カルテル」と呼ばれていた。
当局はこうしたメッセージが市場操作の試みにつながったかどうかを検証していると、関係者2人は話している。ユーロマネー・インスティチューショナル・インベスターの調査では、4行は外国為替市場での取引シェアが4割を超える。米国や欧州連合(EU)、スイスの規制当局に続いて英金融行動監視機構(FCA)は今週、外為取引に関する正式調査を開始した。
コーカー・ビニング(ロンドン)の弁護士、デービッド・コーカー氏は「情報共有が十分正確に共謀を示す場合は、規制当局は訴追の論拠を得ることになる」と指摘した。
全面的に協力ブルームバーグ・ニュースは6月、一部銀行のトレーダーが簡易メッセージを通じてポジションに関する情報を共有し、顧客注文の前に自己の売買を行い、WM/ロイターのレートを操作しようとしたと報道。さらに8月には、同レートの設定される時間帯に相場の急変動が頻発しており、ディーラーが指標レートを動かそうとした可能性を示唆していると伝えた。
RBSは元シニアディーラーのリチャード・アッシャー氏がライバル会社に過度の情報を提供していたと判断し、同グループのやり取りの記録を英当局に提出したと、関係者の1人が明らかにしている。アッシャー氏に電子メールで取材を試みたが現時点では返答はない。
4行の担当者とFCAはディーラー間のやり取りに関してコメントを避けた。RBSは16日の発表文でFCAの調査に「全面的に協力している」と表明していた。
トレーダーのやり取りの概要を知る関係者1人によると、グループに参加していたトレーダーの1人はメッセージについて、大口注文の買い手と売り手を引き合わせることだけを狙ったものであり、不正はなかったと述べたという。
調査状況を知る複数の関係者の話では、業界各社は簡易メッセージや電子メール、通話、取引データなどの記録を検証している。銀行や銀行の弁護士、規制当局は数年分のやり取りの記録をふるいにかけているが、業界用語や略語が多数含まれており、調査には数カ月かかる可能性もあると、関係者の1人は語った。
原題:Barclays, Citigroup FX Traders’ Messages Said to BeScrutinized(抜粋)
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更新日時: 2013/10/18 11:50 JST