「靖国神社に火をつけるため」人知れず準備を重ねた韓国人男の放火計画
何の恨みがあって、英霊の眠りを妨げようとしたのか。靖国神社(東京都千代田区)に放火するため、シンナーやライターなどを用意するなどしたとして、韓国籍の姜庸●(=王へんに民)(カン・ヨンミン)容疑者(23)が11日、放火予備罪などで起訴された。犯行動機を「日本の国会議員らの靖国参拝に反発を覚えた」と語り、韓国内でインターネットを使って日本でのシンナーの購入先などを調べ上げ、日本に来てからもホテルで黙々と準備を重ねていた。親にも内緒で決行したという強い覚悟とは−。
■「警備が手薄になるまで…」 トイレの陰で4時間潜伏
彼岸中の9月22日。夕闇が落ち始めた午後5時ごろ、リュックサックを背負った姜被告は、靖国神社南門近くのトイレの陰に身を潜めた。同6時には門が閉じられ、すっかり静まりかえった。「警備が手薄になるのを待とう」。さらに、3時間がたった。
「こんなところで何をしているんだ」
男性警備員に見とがめられ、外に連れ出されそうになったが、突然、振り返り、拝殿に向かって走り出した。リュックサックからペットボトルを取り出し、中身の液体を投げかけようとしたところで、警備員に追いつかれた。
液体は拝殿に届かずに石畳にこぼれ、シンナー特有の臭いが立ち上った。さらに、リュックサックに入っていた折りたたみ傘の先端に軍手をつけ、ライターで火を付けようとしたものの着火せず、その場で取り押さえられた。
警視庁公安部は建造物侵入の現行犯で姜被告を逮捕。リュックサックの中には、シンナー入りのペットボトルがもう1本入っていた。「靖国神社に火を付けるために来た」。姜被告は素直に容疑を認め、こう語ったという。
■ネットで下調べ 夏休みを利用して犯行
公安部の調べで、姜被告が念入りに犯行の準備を進めていた様子が浮かび上がった。
前日の9月21日に韓国から成田空港に到着し、都内の塗装用品店でシンナー4リットルを購入。日本橋駅(中央区)近くのビジネスホテルにチェックインした。
ホテルの部屋にシンナーを置き、靖国神社に行って潜伏場所などを下見。2リットル入りの水のペットボトル2本を買って、再びホテルに戻り、水を捨ててシンナーに入れ替えた。姜被告の供述によれば、「たいまつのように点火用に使うつもり」で、軍手と折りたたみ傘も用意したという。
準備は韓国内で始まっており、インターネットで東京の塗装用品店やホテル、靖国神社の場所などを調べていた。さらに、シンナーの購入に必要な身分証明書として住民票を取得し、「シンナーください」という日本語も覚えていた。
韓国内で、携帯電話のバッテリーの製造工場でアルバイトをしていたという姜被告。バイト先の夏休みを利用して日本に来たといい、犯行翌日の23日には韓国に戻るつもりで航空券も予約していたが、あえなく身柄を拘束された。
公安部は放火未遂容疑での立件も検討したが、ライターが着火しなかったことなどから、放火予備容疑で追送検。東京地検は10月11日、建造物侵入と放火予備の罪で起訴した。
■「神社を燃やせば…」 法廷で主張を展開か
姜被告はなぜ、靖国神社に火を付けようとしたのか。公安部によると、「以前から日本の国会議員が靖国神社に参拝するのに反発を覚えており、神社を燃やせば参拝できなくなると思った」と供述。慰安婦問題への日本の姿勢にも不満を漏らし、強い反日感情をみせているという。
直接のきっかけは犯行の約1カ月前、終戦の日の8月15日だ。安倍政権の閣僚を含む国会議員らが靖国神社に参拝するニュースをみて、「コップにたまっていた水があふれ出るように、神社に放火することを思い立ったようだ」(捜査関係者)。
靖国神社をめぐっては、平成23年12月、神門にガソリンがかけられて火を付けられ、境内に火炎瓶が投げられる事件があり、翌24年1月に韓国・ソウルの日本大使館に火炎瓶を投げ込んだとして、韓国警察に逮捕された中国人の男が「靖国神社に放火した」と犯行を認める供述をした。
警視庁公安部は放火容疑で男の逮捕状を取り、日韓犯罪人引き渡し条約に基づき、身柄の引き渡しを要求していたが、男は韓国内で服役後に「政治犯」と認定され、中国に帰った。
今回の事件と、火炎瓶事件に直接の関係はないとみられる。公安部によると、姜被告は軍隊での経験があるが、思想的な背景ははっきりしない。親にも日本に来ることを伝えていなかったという。いずれにしても姜被告は起訴されたことで、日本の法廷で裁かれる。警視庁幹部は一抹の不安をのぞかせる。
「今のところ、積極的に動機を語りたがらないが、裁判になれば、改めて自分の主張を明らかにするのではないか。法廷で堂々と日本を批判すれば、韓国で英雄扱いされるだろう」
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