理学療法士×ピラティス

理学療法士として、ピラティストレーナーとして、ただの一人の男としての記録です。


テーマ:
先日、院内での症例検討が終わりました。

テーマは足部機能と痛みについて。

最近は足部と肩について難渋する外来整形の患者さんがいて、重点的に勉強をしています。

と、いうことで今回は「肩関節周囲炎に対するリハビリテーション」について文献を参考にまとめてみます☆

特に「烏口上腕靭帯」がマイブームです。



☆肩関節周囲炎の主症状は痛みと拘縮による運動制限である。

【機能解剖学的な肩関節の制限因子】
①関節包・臼蓋上腕靭帯(関節上腕靭帯)
関節包そのものが制動機能の中心役割を担っている。
関節包の新調整が低下すれば、可動域制限に直結する。
同時にそれは、臼蓋上腕靭帯にも影響を与えるため、拘縮がより強固になる。拘縮肩では必ずといっていい程、関節腔の狭小化がみられ肩甲上腕関節の可動域制限が予測される。

②烏口上腕靭帯(C-H lig)
烏口上腕靭帯は主として肩関節の内転・伸展、上腕体側位(1st)外旋を強く制限する。挙上位では烏口上靭帯を弛緩させる位置関係になり制限因子にはなり得ない。
この靭帯そのものに弾性低下が生じるだけでなく、腱板疎部をはじめ周囲組織と癒着があれば、強力な外旋制限因子に加えられるとともに、挙上制限因子にもなりうる。



③腱板疎部(RI)
腱板疎部は烏口突起の外側に位置し、棘上筋腱と肩甲下筋腱との間隙部分であり、腱板が存在していない。
炎症を起こし易い部位
特に烏口上腕靭帯との癒着や瘢痕化は拘縮肩の重症度を高めることになる。





④肩峰下滑液包、烏口下滑液包、三角筋滑液包
特に肩峰下滑液包での癒着や肥厚、水腫は大結節の肩峰下への滑り込みを困難にするため、肩関節周囲炎の病態と密接な関係にある。


【可動域制限への対応例】
1)内転制限なし(烏口上腕靭帯の短縮は少ない)
2)伸展40°(正常で約50°)
3)1st外旋20°(正常で約70°)
4)1st内旋55°(正常で約80°)
5)2nd外旋20°(正常で約90°)

以上の可動域測定結果が得られたとする。
特異的な制限は3)の1st外旋20°であり肩甲下筋、大円筋へのアプローチを優先すべきである。
☞理由
内転制限がなく、外旋が特異的に硬く、伸展制限は軽度であり烏口上腕靭帯ではなく肩甲下筋、大円筋による制限と判断されるため。



*5)2nd外旋20°も特異的な制限ではあるが、2ndよりはまず1stでのアプローチを優先する。


※参考文献
西川仁史:「肩関節周囲炎に対する的確・迅速な臨床推論のポイント」
      理学療法 28巻1号 2011年1月
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