クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージは19日、第3戦(Kスタ宮城)を行い、楽天が3位から勝ち上がったロッテに2―0で勝ち、アドバンテージを含めた対戦成績を2勝1敗として、日本シリーズ進出に王手をかけた。選手会長を務める正妻・嶋が2回に2点適時打を放てば、先発の美馬を好リード。頼れるリーダーの攻守にわたる活躍で勝利し、チームのムードも最高潮に達している。
2回だった。二死から死球と松井の中前打で一、三塁。この日初めての好機を、嶋が見事にものにした。「古谷さんにはいつも内角でやられている。1ストライクで余裕があったので内角直球を狙っていった」。打球は見事に三塁線を破り走者2人が生還した。
今回のCSはリーグ屈指の捕手・里崎との戦いでもある。ウィークポイントを徹底的に突いたかと思えば、意識させたところに打者の得意なコースを要求するなど、その配球は変幻自在。そんなロッテの正妻が、右方向へ芸術的な打撃を見せる嶋を封じるべく要求した内角球。捕らえた嶋の完全な読み勝ちだった。星野監督も「里崎のクセを読んで思い切ってよく引っ張った」と賞賛した。
リード面でも存在感を発揮し、美馬をプロ初の完封勝利に導いた。
右打者の内角をえぐるシュート、左打者には膝元のスライダー。縦に割れるカーブも有効だった。シーズンでは“大ケガをしない”無難なリードをする傾向にある嶋だが、CSではそのスタイルをガラリと変更。“短期決戦仕様”の配球でロッテスコアラーを混乱させた。「短期決戦なのでしつこいと思うぐらいいっても大丈夫。田中、則本、美馬とみんなきわどいところに投げてくれている」(嶋)
ファイナルステージ3試合で先発投手の失点はわずか1点。強気のリードに引っ張られた美馬も「完封したことなかったのでドキドキしたんですけど、嶋さんが強気のリードで引っ張ってくれました」と正妻に感謝の言葉を並べた。
捕手対決を制した嶋だが、これまで数々のプレッシャーと戦ってきた。震災が起きた11年のシーズンでは「見せましょうプロ野球選手の底力を」のスピーチをした一方で成績が奮わず。球場のファンから「おまえが底力を見せろ!」とヤジられた。
昨年12月には労組・プロ野球選手会会長に歴代最年少27歳で就任。今季は“統一球隠ぺい問題”などグラウンド外の仕事も山積みのなかプレーし続けていた。それでも、きっちりチームをけん引し続けた。「あと1勝が本当に難しい。(20日先発の)辛島をしっかりリードしたい」と嶋。頼れるリーダーのもと、今日で日本シリーズへの切符をつかむ。
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