広島の野村謙二郎監督(47)が、来季も1年契約で指揮を執ることが19日、決まった。松田元オーナーが広島市内のホテルで続投を要請し、一度は辞意を伝えたという野村監督が翻意する形で受諾した。野村監督は今季、チームを16年ぶりのAクラスに導き、球団初のCSにも出場したものの、体調問題などから今季限りで身を引くことをこいったんは決めていた。しかし赤ヘル軍団の総帥に温かくも厳しい言葉で説得され、続投を決意。悲願のリーグ制覇に向けて新たな気持ちで5年目の指揮を執ることになった。
松田オーナーの熱いゲキが指揮官を翻意させた。約1時間半にも及んだトップ会談。その中で野村監督は「自分の気持ちは伝えた。毎年やってきたなかで一つ区切りをつけようと思っていた」と直接、辞任を申し出た。
就任4年目の今季は選手間の競争意識をかき立てながら、夏場以降の快進撃で16年ぶりのAクラス入りを果たし、CSファーストステージでも阪神を2連勝で撃破した。ただ、そのウラでは体調不良に悩まされることもあった。心身ともに負担の大きい仕事だけにストレスも多く眠れぬ日々が続き、シーズン中は薬に頼っていたこともあったようだ。
また「3年やっていて本当はその前に責任を取るということも腹を括ってやっている。この1年が集大成という気持ちで臨んでいた。結果が出る出ないに関わらず」(野村監督)というように昨季まで3年連続でBクラスに甘んじたことに責任を感じていたことも身を引くことを決意した理由だった。
若手とベテラン、そして助っ人外国人選手を上手く活用してチーム力を飛躍的にアップさせた手腕を高く評価している松田オーナーはそんな指揮官に「辛い思いもしてもらっているので」とねぎらいの言葉をかけたうえで「辞めるな」と強く説得。組織論などを交えて23年ぶりのリーグ制覇に向けて5年目の指揮を執ることを要請したという。
赤ヘル軍団の総帥から直々にカツを入れられ、さすがの指揮官も身を引きたいという気持ちを収めるしかなかった。
「(松田オーナーには)説教もされました。いろんな話をしてもらった。初めてCSに行ってこれから上に行こうという中でそれに逆行するようなことはいけないといわれた。普通の組織も話などもしてもらって『頭が固い』と怒られました」。温かくも厳しい言葉の数々に、もう一度戦う気持ちを奮い立たせた。
まさに急転直下の続投決定。野村監督は5年目のシーズンに向けて「勝てるチームを作っていく。今年の成績からがベースになる。自分が育てたチームだし、魅力もある。若い選手が出てくるのがいい。一番が新しい選手が出てきて競い合っていくのがいい」。
今季はチームを成長させ、CS初出場という新たな歴史を書き記した。来季は23年ぶりのリーグ制覇を成し遂げ、今年以上の“赤い旋風”を巻き起こす。
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