いつも元気でひょうきんなイメージの石井ちゃん。 でも、子供の頃は小学校の転校がきっかけで、人見知りでもの静かな子だったといいます。 「家庭では『人間生きていくためにはユーモアが大切だ』というのが父親の教訓。 家族揃っての夕食の時は『そのジョークはあまり面白くないな』なんて批評されたりして。 私のユーモアのセンスは父親の影響なのでしょうね。 当時、よく家族と一緒に観ていた『なるほどザワールド』のひょうきん由美リポーターを 観て楽しそうな仕事だな…とその頃初めてTVリポーターという存在を知ったの。」 「本当に私、内弁慶だったんですよ。思春期の頃には、なかなか自分の表現方法が 見つけられずに、ただただ悶々としていた時があって…親にも、友達にも何を考えているか 分らないってよく言われましたね。 そんな自分の殻を抜け出せない私を引っ張り上げてくれた友人や先輩が沢山いました。 育った環境も考え方も違う友人達との出会いが、それまで知らなかった世界を見せてくれたの。 そんな私を両親はただただ見守ってくれてました。ありがたいことです。」 その後、元来人を楽しませることが好きだった彼女は周りの人たちに「面白い人」と言われるようになります。 そして、何かをやりたいという情熱を内に秘め、自分は一体なにをすべきかを考える学生時代を過ごしていたそうです。 「自分は何をしたらいいのか？自分を生かす仕事ってあるのか？まあ、このままでいいか！いや、このままだと後悔するかも。」 そんなジレンマを感じながらも、とりあえず親元を離れて生活をするためにOLになったある日のこと、 知人の一言が大きく心を動かします。 「やりたいことがあればやればいいじゃん！」 「その一言で目が覚めました。そうだよ、やればいいんだよ！って。シンプルな言葉なんだけど、はじめてその時、スコーンと入ってきましたね。」 気づいてからの行動は驚くほど早く、まずはTVというものを知りたくて、わずか１週間という猛スピードでTV局のADへ転職を決めたと言います。 「スタッフの一人として認めてもらい、番組を作り上げる仕組みを体験しながら一つの番組が出来上がっていく。毎日やりがいがありました。お盆も正月もなかったけど楽しくて仕方なかったですね。１年ちょっとの短い期間でしたが、本当に可愛がってもらいました。」 仕事の傍ら通ったアナウンスアカデミーの先生から今の仕事を紹介してもらうことになり、 その後、彼女が心の師匠と呼ぶ「ジャンボ秀克さん」との出会いも大きな影響を与えてくれたといいます。 「自分のターニングポイントには必ずグイッと私を引き上げてくれる、導いてくれる人との出会いがありました。必要な時に必要な人が必ず現れる。本当に周りの人達に恵まれていると思います。」 「『とにかく楽しいことをやろう！』というのが私の考え。 自分のできる範囲で無理のないペースで続けています。ガーデニングはもう１５年やっていて家の中はジャングル化しています！園芸好きなお宅に取材に行くと、苗を分けてくれたりして。水をあげる度に分けて下さった方を思い出してます。」 ヒップアップと体力維持の為に４年前から始めた空手も、今では帯の色が変わるのが楽しみとなり黒帯を目指して仕事の合間に通い続けているそうです。 何事も長く続けていることに彼女の真面目さと人との繋がりを大切にする人柄が感じられます。 「好きなことを続けている中で様々な人との繋がりが出来ていくんですよね。日常起こることは全て話しのネタになるし、意外な角度から話が広がることもある。自分の引き出しの中にいろんなコメントを用意しておきたいんです。それに、楽しいことしていると、何？何？って人が集まってきますしね！」 いつも情報のアンテナを張りながら学びと磨きを楽しく続けるのが石井ちゃん流のようだ。 「何かを始めたい！変わりたい！そう思ったらとにかく動いてみること！ですね。そして声に出して言ってみること！進む方向さえしっかり見えていれば、「やろう！」と思った時に底知れぬ力が湧いてくるんです。」 今まで導いてくれた人達も、彼女の日頃の努力を知っているからこそ手を差しのべずにはいられないのでしょう。 仕事に関しても続けることの難しさについて語ります。 「リポーターの仕事、今年で１９年目になります。最初は力が入り過ぎていましたね。テクニックももちろん大切だと思いますが、常に自然体でいることで相手の心の中にスーッと入っていけるような仕事をしていきたいですね。なにより皆さんに楽しんでもらうためには常に心が健康でなければと思っています。」 これから私たちをどんな風に楽しませてくれるのか、お茶の間のアイドル石井ちゃんに益々注目していきたいですね。 ---PROFILE--- 石井雅子（いしい　まさこ） 北海道札幌生まれ　帯広育ち ２月１２日生まれ　みずがめ座　ＡＢ型 【出演番組】ＵＨＢ「石井ちゃんとゆく！」「のりゆきのトークＤＥ北海道」 【写真】（左）石井雅子さんと（右）イリデッセントライフ森