子どもを侮るべからず!たった1歳半でも大人が感情を偽っているかどうかを見分けられることが明らかに
Shutterstock
「子どもだからわからないだろう」と思って、適当なウソであしらったりしている親御さんも多いのでは。しかし実は、子どもはそのウソを見抜いている可能性があるので要注意。新たな調査によれば、なんと1歳6ヶ月の赤ちゃんでも親の表情がホンモノなのかウソなのかを見破ることができるという。
カナダ・コンコルディア大学のDiane Poulin-Dubois教授らがおこなった同調査では、92人の乳児(生後15ヶ月~18ヶ月)に、俳優がさまざまなシナリオに沿ってリアクションをしている様子を見せてその反応を観察。リアクションの中には、シナリオと表情がミスマッチなもの(例えば、おもちゃを与えられているのに悲しそうな顔をしている、叩かれているのに嬉しそうな顔をしているなど)が含まれていた。すると、15ヶ月の赤ちゃんは俳優の表情を鵜呑みにしていたが、18ヶ月になるとその真偽が見分けられるようになることが明らかに。これは、顔の表情と感情的な経験の関係性が理解できていることを表しているという。
ちなみに同調査によれば、赤ちゃんは楽しい表情よりも悲しい表情により感情移入することもわかったそう。だから赤ちゃんはつられ泣きしやすいのだろう。大人はときに、子どもを悲しませまいと本当の感情を隠して楽しいフリをしたりするが、こういった行為はムダということ。大人が思っているよりも、子どもはずっと我々のことを理解しているのだと心得ておく必要がある。