太陽光訪販「エステート24」が貸金返還訴訟のドロ沼

太陽光発電装置の訪問販売で急成長し、100億円超の売上高を誇る「エステート24ホールディングス」(大阪市中央区)に異変が起きているようだ。

 

 

登記上の創業社長の秋田新太郎氏が1月17日に解任され、代わって横浜市在住のI氏が代表取締役に就任し、本店所在地も横浜ランドマークタワーに変更された。

 

ところが、2月7日に突如、秋田新太郎氏が社長に復帰したのだという。I氏の関係者は、こう語る。「エステート24は、自社株を担保に東京と横浜の金融会社から1億5千万円の融資を受けていた。しかし、期日までに返済できず、譲渡担保権を実行された。

 

 秋田新太郎社長は解任され、I氏のほかにも、債権者側の人間が取締役に選任された」これに対し、秋田氏は「すべて会社を乗っ取るために仕組まれたもの」と主張し、大阪地裁にI氏らの職務停止仮処分を申し立てる。これが認められたため、社長の地位に復帰したのだそうだ。

 

もちろん、債権者側は黙っていない。

 

秋田新太郎社長らは資金を調達するためにウソを並べた。後になって、返済資力の証明として説明を受けた売掛金はほとんど存在していなかったことが分かったが、途中で前科のある執行役員が、当時の名前を変えて交渉に出てきた」と、I氏の関係者。

 

秋田新太郎社長エステート24の社員数名は、かつて大阪府警捜査4課に摘発された「(株)デジコム」に在籍していた。

 

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「前科のある執行役員」とは、取引先との契約書を偽造し、愛媛銀行から5千万円を騙しとったとして、当時のデジコムの社長とともに逮捕された田中智久を指す。

 

デジコムは、百十四銀行から10億5千万円を不正に引き出した元暴力団組員との関係が取り沙汰されたこともある。

 

2月に入り、横浜の金融会社が、秋田新太郎社長らに1億円の貸金返還を求め、東京地裁に提訴。徹底して争う構えを見せている、双方の主張はさておき、物騒な面々の刑事事件に発展しそうな雲行きだ。





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