ここから本文です
最終更新:2013年10月14日(月) 19時5分

小泉政務官、廃炉「国も考えるべき」

 小泉進次郎復興政務官が13、14日と福島と岩手を訪問し、被災地に足を運ぶ姿勢をアピールしています。原発に関する発言も注目を集める中、原発の廃炉について「国も一緒になって考えるべき」と指摘しました。

 13日、復興政務官に就任後初めて福島県を訪れ、りんご農家などを視察した小泉進次郎氏。14日も福島、さらに岩手で活動を続けました。復興政務官としては初めてとなる福島県知事との会談。小泉氏は「100の言葉よりも1つの結果という思いで汗をかいて働いていく」と決意を示しました。

 「きょうは体育の日ですから、福島県の子どもたちが放射線量を全く気にすることなく外で元気に遊びまわれるよう、しっかり前に進めていきたい」(小泉進次郎復興政務官)

 知事からは汚染水などの問題について、もっと政府が前面に出て対処してもらいたいと注文がつきました。

 「もう汚染水問題が発生しないという結果を一日も早く示して」(小泉進次郎復興政務官)

 会談後、小泉氏は、汚染水問題で結果を出すということは「汚染水をもう漏らさないことだ」と強調。就任して日が浅く、復興政務官としての仕事ぶりは「未知数」と言うべきですが、小泉氏の言動が注目されがちな理由には、父である元総理の存在もあります。

 「原発はゼロにした方がいい。原発ゼロの方針を政府・自民党が出せば、一挙に盛り上がりますよ」(小泉純一郎元総理大臣 今月1日)

 「原発をゼロにすべき」という父・小泉元総理の発言に対し、小泉氏は13日、理解を示しました。

 「現実ばかり見つめて一つ一つのものを淡々と片づけていくのが政治なのかといえば、私は違うと思う。夢や希望を語らなくなった政治なんて、そんな政治、誰も見たくないですよね」(小泉進次郎復興政務官 13日)

 そして、14日は福島県などが求めている原発の廃炉について「国も一緒に考えるべき」と指摘。

 「原発のない福島県を実現できるのか。県の皆さんの努力だけでなく、国も一緒になって、新エネルギーの導入も含め、福島県に注力して考えるべき問題だと思う」(小泉進次郎復興政務官)

 午後には岩手県知事とも会談。15日からは、政府の一員として臨む初めての臨時国会も始まります。被災地の思いにどう応えるのか、小泉氏の手腕が試されます。(14日17:57)

2013年10月14日(月)のニュース一覧