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ロシア隕石 イトカワ微粒子と似た特徴10月19日 5時1分
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ことし2月にロシア中部に落下した隕石(いんせき)を岡山大学が分析したところ、日本の探査機「はやぶさ」が持ち帰った小惑星「イトカワ」の微粒子と特徴が似ていることが分かりました。
大学は隕石と「イトカワ」は、同じ天体に含まれていた可能性があるとしています。
鳥取県三朝町にある岡山大学地球物質科学研究センターは、ことし2月にロシア中部のチェリャビンスク州に落下した隕石の破片をロシアの研究機関から譲り受け、鉱物の組成や元素の同位体の割合などを調べました。
その結果、隕石には、1億数千万年前にほかの天体と衝突して溶けたとみられる痕跡があったということです。
また研究センターが、平成22年に地球に帰還した日本の探査機「はやぶさ」が持ち帰った小惑星「イトカワ」の微粒子と比較したところ、「イトカワ」の微粒子にも似た痕跡があり、鉱物の組成なども似ているということです。
こうしたことから、研究センターはロシアの隕石とイトカワは、もともと同じ天体に含まれていた可能性があるとしています。
岡山大学地球物質科学研究センターの中村栄三教授は「ロシアの隕石は1億数千万年前に衝突によって壊れた天体の破片とみられ、隕石と同じ天体の破片が集まってイトカワができた可能性がある」と話しています。
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