医療法人「徳洲会」グループの公職選挙法違反容疑事件で、グループの病院長らが徳田虎雄理事長（７５）の退任などを求める決議をしたことが、関係者への取材で分かった。大阪府の病院長２人の連名で７日、決議の内容を系列病院に送付した。

　関係者によると、５日に関西の病院の院長や事務長、看護部長らが出席した会議で（１）現執行部（役員）を刷新する（２）今後は組織ぐるみの選挙に関わらない−−などを決議。これを受け、大阪の岸和田徳洲会病院（岸和田市）と八尾徳洲会総合病院（八尾市）の院長の連名による文書が各地の病院にファクスで送られた。

　９月末には、関東や東北の病院長らが、東京地検特捜部による強制捜査後の理事長らの対応に抗議する声明文をまとめ、系列病院などに送付している。【山下俊輔、近松仁太郎】