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公職選挙法違反容疑で東京地検特捜部の強制捜査を受けている医療法人「徳洲会」グループは8日、東京都内で記者会見を開き、創設者の徳田虎雄理事長(75)が近く退任すると発表した。一方、グループの要職に就く理事長の親族らの去就は「理事長が考えると思う」と言及を避けた。
徳田理事長の声明文(全文)会見で読み上げられた声明文で徳田理事長は、「徳洲会グループの患者様や職員及びご家族の皆様に多大な不安を与えた」と陳謝。「責任の所在は、理事長である徳田虎雄にあるのは間違いない」とし、「捜査を真摯(しんし)に受け止め、全面的に協力する」と約束した。
会見に臨んだ医療法人「徳洲会」の鈴木隆夫副理事長は、グループの組織的関与が指摘されている公選法違反容疑については「捜査当局の判断を待つしかない」と述べるにとどめた。
徳洲会は66病院を含む280以上の医療施設を持つ国内最大級の医療グループ。徳田理事長が1973年に創設した。