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事件
徳洲会・徳田理事長、退任表明も傀儡の疑いぬぐえず
2013.10.8 20:38
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徳洲会グループを一代で築き、最高権力者として君臨してきた徳田虎雄氏がグループ法人の理事長職を退く意向を明らかにした。東京地検の強制捜査を受け、全国病院長らに反旗を翻す動きが広がる中での決断だが、グループのかじ取り役は今後、これまで徳田ワンマン体制を支えてきた側近グループに引き継がれるとみられ、批判をかわすための傀儡(かいらい)との疑念はぬぐえない。
徳田氏は現在、医療法人徳洲会、特定医療法人沖縄徳洲会、社会医療法人社団木下(きおろし)会など主要法人の理事長を兼任し、各法人を束ねる一般社団法人徳洲会の代表理事に就いている。グループ運営の最高決定機関である「幹部会」のメンバーは、主要法人の副理事長、専務理事ら十数人だが、幹部会は事実上、「徳田氏の意向を実行に移すための機関にすぎない」(元幹部)といわれる。
徳田氏は今後開かれる各法人の理事会で理事長職を辞すものの、理事にはとどまり、一般社団法人の役職を退くかは明らかでない。医療法人理事長の後任は各法人理事らの互選で決められるが、これまで通り側近らが徳田氏の意を受けてかじ取りをする体制が続く可能性がある。
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