徳洲会公選法違反:徳田毅議員、沈黙続ける 本会議欠席

毎日新聞 2013年10月16日 06時00分

臨時国会の衆院本会議で空席となった徳田毅衆院議員の席(中央)=国会内で2013年10月15日、矢頭智剛撮影
臨時国会の衆院本会議で空席となった徳田毅衆院議員の席(中央)=国会内で2013年10月15日、矢頭智剛撮影

 医療法人「徳洲会」の公職選挙法違反容疑事件で、鹿児島市の自宅や事務所を家宅捜索された自民党の徳田毅(たけし)衆院議員(42)=鹿児島2区=が沈黙を貫いている。臨時国会初日の15日も議場に姿を見せないまま。同僚議員の口は重く、支持者らからは「説明責任」を問う声も上がる。

 午後2時過ぎ。安倍晋三首相が所信表明演説に立った本会議場はほぼ満席だったが、徳田氏の席はぽっかり空いていた。斜め後ろの席の平沢勝栄氏(自民)は「本会議は大事な仕事。出ていただきたかった」と語ったが、事件が党に与えるダメージについては「それはないでしょう」と言ったきり口を結んだ。

 衆院議院運営委員長の逢沢一郎氏(同)は「本人に聞いていただくしかない」。徳洲会グループの病院で小児科医を務める阿部知子氏(無所属)も「国会議員の役割を自覚して、選挙民の信託に対して身を処していただきたい」と述べるにとどまった。

 衆院職員らによると、徳田氏は午前8時過ぎに登院したものの、党の会議を欠席。正午と午後2時に2回あった本会議にも現れなかった。

 そんな徳田氏も、2010年4月の衆院財務金融委員会では民主党政権を巡る「政治とカネ」の問題を追及し、「誰一人として説明責任を果たしていない」と当時の菅直人副総理に詰め寄ったことがある。だが、自らの疑惑の説明責任は果たさないままだ。

 2月に女性問題で国土交通・復興政務官を辞任した際は「内閣に迷惑をかけたくないと考えた」との談話を発表したが、今回は記者会見はおろか、コメントすら出していない。11日に東京都内の弁護士事務所前で報道陣に囲まれた際は、「またお話しします」とだけ語り、待たせていた車に足早に乗り込んだ。

 徳田氏の父で徳洲会理事長の虎雄元衆院議員(75)時代からの支持者という鹿児島市の男性は「(12〜14日の)3連休中に会見ぐらいやってくれないかと期待したが……。今後どうしたいのか分からない」と困惑気味だ。

 徳田氏の秘書は取材に「本人と連絡が取れていない」と話した。【青島顕、山田奈緒】

最新写真特集

毎日新聞社のご案内

TAP-i

毎日スポニチTAP-i
ニュースを、さわろう。

毎日新聞Androidアプリ

毎日新聞Androidアプリ

MOTTAINAI

MOTTAINAIキャンペーン

まいまいクラブ

まいまいクラブ

毎日ウィークリー

毎日ウィークリー

Tポイントサービス

Tポイントサービス

毎日jp×Firefox

毎日jp×Firefox

毎日新聞のソーシャルアカウント

毎日新聞の
ソーシャルアカウント

毎日新聞社の本と雑誌

毎日新聞社の本と雑誌

サンデー毎日

サンデー毎日

週刊エコノミスト

週刊エコノミスト

毎日プレミアムモール(通販)

毎日プレミアムモール(通販)

毎日新聞のCM

毎日新聞のCM

環境の毎日

環境の毎日

毎日新聞を海外で読む

毎日新聞を海外で読む

日報連

日報連