石油ストーブ:自動消火機能なし、注意喚起 コーナン自主回収
毎日新聞 2013年10月19日 大阪朝刊
経済産業省は18日、兵庫県三田市のLED照明販売会社「グローバルトラスト」(GT、大森泰則社長)が輸入し、ホームセンター「コーナン」が全国で販売した石油ストーブが、国の技術基準を満たさず、転倒時に自動消火する機能を持っていない、と発表した。火災につながる恐れがあるとし、購入者にただちに使用を中止するよう呼びかけている。
同省によると、GT社が韓国から輸入した石油ストーブ「Alpaca TSG−1(S)」で、2011年12月〜今年4月、コーナンが全国の店舗で計約2300台を販売。コーナンは4月から自主回収してきたが、今月13日現在で13台しか回収できていない。
消費生活用製品安全法は転倒後10秒以内に自動消火する機能を技術基準として定めている。GT社は製品に「基準適合」と記したシールを貼っているが、外部から情報提供を受けた近畿経産局が先月、製品を検査し、基準違反が判明。同社に3度にわたり報告を求めたが、これまで回答はないという。製品が原因の事故は報告されていない。【田所柳子】