96期生イジメ裁判事件は相変わらず、悪いのは96期生達で、万引き冤罪をでっち上げ、被害者女性の原告を追い出したという一方的な論調で語られている。そして、悪役とみなされた彼女達への罵詈雑言がネットで徘徊している有様である。
もう裁判も済んでいるのに、いつまでそんな事をやるつもりなのか。匿名で他人をネットで断罪する権利が一体誰にあるのだ!このままでは、96期生達は一生十字架を背負わされかねない。はっきり言う。彼女達は何も悪いことはしていない。そもそも学校まで一緒になって、生徒に理不尽なイジメなどするわけないではないか!学校職員もそこまで暇ではない!本気でそんな事を信じてるのか!アホではないか!彼女達こそ、濡れ衣を着せられているのだ!濡れ衣は晴らさねばならない!
そこで、もう一度、彼女達の為に擁護論を書く。前にも書いたように、この期は極めていろいろな面で割りを食った世代なのである。まず、小林アホ平の上級生指導禁止により、95期生の指導がうけられず、寮運営から生活面のあり方まで事細かに自分達でルールを作っていかなければならなかった。そして、この事が事態を大きくしてしまった最大の原因であり本質なのである。問題の生徒も、指導するのは本来は上級生たる95期生である。この95期生が指導していれば、あんな事件も訴訟も起きていない。何故なら、上級生の指導の下では、勝手な事はできないし、窃盗行為を繰り返すことはできないからである。それこそ「監禁」などという事をしても、イジメなどと糾弾する事はできない。上級生が下級生に嫉妬してイジメなどと非難できるわけがない。音校伝統の厳しい指導の一環という事で反論が効く。「軍隊よりも厳しい女士官学校」と異名を取る宝塚音楽学校のキツさを知らないで入学してくるマヌケは本来いないはずであった。
それを問題の生徒がイジメなどと訴えたのは、「指導」したのが同輩だったからである。この点、アホ平の間違った施策の罪は大きいと言わねばならない。指導できなかった95期生も贖罪の意識に苛まれているかもしれない。
彼女達の責任ではないが。
さらにアホ平の音楽学校入試改悪により、レッスン経験の無い人間達が97期生として大量に入学してくることになる。案の定、授業について行けず、脱落者続出のメタメタな期となるのであるが、中退4名・留年2名(前代未聞‼)、研2を迎える現在、入団後の退団者が既に5名を数え、11名もの人間が消えたのも、宝塚歌劇団というところをよく知らないで入ってきたのが原因である。
つまり、ルックスだけで、本当に何もできない、何も知らない人間を大量に入れた可能性がある。これもアホ平の失敗なのであるが、ここでも96期は割りを食うことになる。すなわち、97期をいじめたから脱落したとの妄言である。これもトンデモナイ話である。いじめるも何も指導できないのだから。
宝塚音楽学校は同期の絆が強い事で有名である。だから厳しい生活にも耐えられるのである。
97期生がこれだけ脱落者を出すというのは、同期の結束力・団結力が薄い可能性がある。 しかも、96期が97期を表向き指導できない。そうなると空中分解は歯止めを効かせられない。まさに、学年崩壊の可能性すらあった。
それでも、そういう中で一定の歯止めをかけ、下級生を導いていたのが96期生達である。まず、上級生指導に頼れない分、互いの結束を強め、相互規制の為の自主ルールを、長年培われてきた音校の伝統に基づいて定めた。これが夢華あみのメモの内容であり、原告生徒だけに押し付けたものではなく、音校卒業生達が伝統的に守り続け96期生に受け継がれたものである。
このように自己規制し、団結し厳しい日常生活をおくる事で範を垂れ、後輩の指導をも行っていたのである。もし、96期生がここで完全にダレていたら、続く97期は完全に総崩れとなり、音校はその伝統もろとも崩壊に瀕し、地に堕ちていたであろう。96期生が本科生の時に97期生を建て直しておかなければ、97期生が本科生になった時に98期を指導できない。おそらく97期生が本科生の時に上級生指導が何らかの形で復活しているはずである。入学者もスクール生を中心にレッスン経験者を再び採用していると考えられる。だから98期で全員卒業まで復活する。そもそもスクール生というのは、音校OGの精神教育を受けて来ているのである。人間は只の木偶人形ではない。精神がシャキッとしていなければ何事も耐えられない。だからこそ、スクール生は一番頑張るのである。そして、その代表選手が96期生達であった。95期の導きも無い中、溶けかかる97期を支え、訴訟原告の問題生徒の指導をも買って出ていたのが96期生であったのである。だから、この96期生は極めて優秀な学年だったのである。そのまま順当に行けばトップ候補も何人も出たであろうと思われる。在学中、原告以外に退学者は一人しか出ておらず、入団後、退団者も一人に留まっており、ほとんど脱落者を出していない。
彼女達が裁判所等で発言していた「入学者全員で卒業公演を」の気持ちは本当であり、歴代の音校生達の願いである。夢華あみや憂蘭けいら96期生達は問題生徒を庇い立ち直らせようとしていたのである。学校当局に訴えるならもっと早くからできていた。夢華は責任者として行動しただけであり、憂欄は同室の原告による窃盗行為の被害者である。
しかるに入団後も、ネットによるパッシングが続き、いい加減精神的に参ってしまったのだろう。来年2月に夢華を初めとして96期生2名の退団が発表された。音校の伝統を守った貢献者であり、将来を嘱望されていたトップ候補を、劇団は最後まで守り切らなかったのか。残念な限りである。小林アホ平が音校卒業を最後に見届けた学年が96期生であるが、皮肉な事に、その負の遺産をまともに背負わされてしまったのも、この96期生達である。
夢華あみを初めとして96期生は、外野の雑音・言われなき誹謗中傷に負けることなく、今後の人生を堂々と前向きに進んで言って欲しいものである。
テーマ:宝塚歌劇団
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