コメ作況指数:13年産「やや良」 2年連続
毎日新聞 2013年09月27日 19時59分(最終更新 09月27日 23時29分)
農林水産省は27日、2013年産米の全国の作況指数(15日時点、平年=100)が、2年連続で「やや良」の102になったと発表した。集中豪雨に見舞われた地域があったものの、全国的におおむね天候に恵まれたため。10アール当たりの予想収穫量は、08年と並んで過去10年で最高となる543キロとした。
主食用米の予想収穫量は、前年実績を3万5000トン上回る824万5000トン。予想収穫量に今年6月末の民間在庫226万トンを加えた年間供給量は約1050万トンで、今年7月〜来年6月末の需要予測の786万トンより約260万トン多い。9月中旬の台風18号の影響は一部反映されていないが、同省は「全体の傾向に大きな変化はなく、順調な収穫が見込まれる」と説明。供給過剰による米価の下落が予想される。
一方、主食用米の作付面積は152万2000ヘクタールと前年から2000ヘクタール減少する見込み。同省は「主食用以外の飼料用米などの作付けが増加したため」と分析している。
地域別では、北海道と青森県の105が最も高かった。山口県は7月の豪雨で、福岡、佐賀、高知3県は春の日照不足や低温で99となった。【中井正裕】