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トラック盗 ヤードと関連か
神奈川県に住むパキスタン人の男がトラックを盗んだ疑いで逮捕され、警察は男の親族が経営するヤードと呼ばれる車の解体施設から、別の盗難車の部品が見つかっていることから事件との関連を調べています。
男は容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、神奈川県寒川町に住むパキスタン人で、中古車販売業のジャウェッドゥ・チュードリー・タサディック容疑者（３８）です。
警察によりますと、チュードリー容疑者は、今年７月、神奈川県茅ヶ崎市でトラック１台を盗んだ疑いがもたれています。
警察は１８日、チュードリー容疑者の兄が経営する神奈川県伊勢原市内の「ヤード」と呼ばれる車の解体施設を捜索し、敷地内から別の盗難車の部品などを押収したということです。
このヤードでは、持ち込まれた車を解体し、部品を海外に輸出していたとみられ、警察はチュードリー容疑者が頻繁に出入りしていたことから事件との関連を調べています。
調べに対し、チュードリー容疑者は、「車は買い取ったもので、盗んではいない」などと容疑を否認しているということです。
「ヤード」は周囲を鉄の板など高い壁に囲われた自動車の解体施設で、一部は、盗難車の密輸グループが車を解体する施設として悪用し、犯罪の温床になっていると指摘されています。
警察によりますと、ヤードが全国で最も多いのは、千葉県で、ことし８月の時点で確認されただけで、４５８か所あるということです。ことし２月、千葉県柏市で車が奪われるのを止めようとした会社員の男性がはねられて死亡した強盗殺人事件では、奪われた車が千葉県内のヤードで見つかり、すでに解体されていました。
こうした状況を受けて、千葉県では、違法なヤードを規制する条例の制定を目指していて、ことし８月から、学識経験者らを交えて会議を開き規制のあり方などを検討しています。
10月19日 09時34分