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大津波と原発事故 同時想定訓練
10月13日 12時16分

大津波と原発事故 同時想定訓練
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東日本大震災と東京電力福島第一原発の事故で大きな被害を受けた福島県南相馬市で、大津波と原発事故が同時に発生したことを想定した大規模な防災訓練が初めて行われました。

南相馬市は、おととしの震災の津波などで636人が死亡したほか、原発事故によって今も一部の地域が避難区域に指定されています。訓練は、震度6強の地震で大津波警報が出されたという想定で行われ、沿岸部の地区では、防災無線で避難が呼びかけられると、住民たちが歩いたり、車に乗り合わせたりして次々に高台に集まりました。
13日は、地区のおよそ100人の住民が津波の到達予想時刻の25分前に避難を完了しました。
小学5年生の児童は、「自分の命は自分で守ることを忘れず、津波が来たら周りに避難を呼びかけながら逃げたいです」と話していました。
また、廃炉作業中の福島第一原発で再び事故が起き、放射性物質が拡散したおそれがあるという想定でも訓練が行われ、県や市の職員が、避難してきた住民たちのスクリーニング検査をしたり空気中の放射線量を測定したりしていました。
参加した70歳の男性は、「おととし避難したことを思い出しました。福島第一原発の事故はまだ収束していないので、こうした訓練は意味があると思います」と話していました。
南相馬市で大津波と原発事故が同時に発生したことを想定した訓練が行われるのは初めてで、市は、今後、防災計画の見直しに反映させていくことにしています。

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