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サムスンの半導体生産と白血病に関連、行政裁が労災認定

 サムスン電子の半導体工場(器興事業所)で勤務し、白血病で死亡した女性社員について、ソウル行政裁は18日までに、産業災害(労働災害)と認定する原告勝訴の判決を下した。裁判所が半導体の生産作業が原因で白血病を発病した可能性があると判断したのは、2011年に死亡したサムスン電子の社員2人に続き2例目となる。

 原告は2009年に死亡したキム・ギョンミさん(当時29)の遺族で、勤労福祉公団を相手取り、遺族給付金や葬儀費用の支払いを求めていた。

 ソウル行政裁は「白血病の発病経路が医学的に明らかにされていなくても、勤務中に発がん性物質を含む有害化学物質に継続的にさらされ、白血病を起こしたと推定できる」と指摘した。行政裁はキムさんが十分な保護装備を着用していなかった点などからみて、サムスン電子の作業環境測定結果よりも多量の有害化学物質を浴びたとみられる点、故人の家族には血液疾患やがん患者がなく、故人に飲酒、喫煙の習慣がない点、若年で死亡した点なども考慮したと説明した。

 キムさんは19歳だった1999年にサムスン電子に入社し、器興工場第2生産ラインで5年間働いた。退社から4年後の2008年に骨髄性白血病と診断され、翌年11月に死亡した。

金起弘(キム・ギホン)記者
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