大学と大学院でネットワークを中心に学び、将来は関連する仕事に就きたいと考えていた山本。情報通信系の会社として、NTTネオメイトを選択。入社してみて職種の多様さを実感し、自身も幅広い知識を擁したエンジニアになることを目指している。
日本に“通信”が誕生してから120年。通信システムは、データを運ぶ伝送路と、伝送路をつなぎ替えるノードと呼ばれる電話交換機で構成されていて、通信の誕生から一世紀以上が経った今もそれは変わりません。現在、NTT西日本グループでは旧ノードから新ノードへの移行を進めていますが、私は設計部門の担当者として、移行先となる新ノード側に必要となる各種設定データを作成しています。このデータは、サービス種別、他の電話交換機への接続条件、さらには電話交換機が収容している回線の数に至るまで詳細に設定されており、新ノードへの移行のために欠かせません。一世紀以上に渡り社会を支えてきた通信に対するお客さまの期待は日々刻々と変化しており、その時々に応じた質の高いサービスを維持していかなければなりません。そんな過渡期に立ち会えていることに大きなやりがいを感じています。
ノード移行の際には、古いノードの通信ケーブルがどのようにつながっているかを調べなければならないことがあります。昔の資料はすべて手書きで、何冊もの分厚いファイルに保管されているのですが、それを手に取るたびに、代々受け継がれてきたプロの知識の“重み”を感じます。設定データを作成するときには、この“重み”をしっかりと自覚して、万が一にでもデータに間違いがないよう確実に作業を行い、さらに入念にチェックします。その結果、自分の手がけた設定データに関連するサービスが問題なく運用されているのを見ると「通信のプロとして仕事をまっとうできた」と実感します。決して目立つ成果ではないですが、お客さまに気付かれず着実に目的を達成していくのが私たちの役割です。「通信はつながっていて当たり前」、これはNTTグループ全員の共通認識。私もそんな「当たり前をつくる一員」として、責任と誇りを持って仕事に取り組んでいます。
自身の成長を考えたときに真っ先に思い浮かべるのは「エンジニアとしてのあり方」です。今後もネットワークをつくり、まもっていくためには、ひとりの社員が特定の分野だけをカバーするのではなく、幅広い知識を身に付け、多くの分野をカバーしていかなければいけません。現在の業務を例に挙げると、ひとつの設計図面から複数の設備の関連性を読み解くことができた時に、知識や視野の広がりを感じます。これからも、さらに幅広い視野とスキルを持ったエンジニアをめざし、日々手がける業務の先に、いつもお客さまの顔を思い浮かべ、未来を見据えながらこれからも取り組んでいきます。