広島は18日、セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第3戦(東京ドーム)で巨人に逆転負けし“下克上V”の夢は潰えた。野村監督は宣言通りの総力戦で必死の抵抗を見せたが、先発の野村の力投虚しく、打線が杉内を攻略できなかった。崖っ縁からの奇跡を狙った赤ヘルは、1勝もできずに散った。
広島は初回、不安定な杉内の立ち上がりをとらえる。四球の丸を菊池が犠打で送って一死二塁。続く梵が中前に弾き返して待望の先制点をゲットした。「打ったのはスライダー。先制点はチームに勢いがつく。いいヒットになった」(梵)。野村監督は「選手もいっぱいいっぱい。1つ勝てば嫌な流れを変えられるんだけど」と話していただけに、好スタートだ。
先発の野村はプロ初登板となる東京ドームのマウンド。今季は巨人戦2試合で勝ち負けはなく、防御率は3・29。立ち上がりから慎重にアウトを重ねていくが、チームの劣勢を挽回するのは簡単ではなかった。3回に二死から長野、寺内に連打され、続く3番・阿部には中前に運ばれ同点とされる。
前日(17日)は巨人・菅野に完封負けを喫した。野村にとって菅野はプロでは1年後輩だが、大学では同級生。明大と東海大、大学は違ったが全日本メンバーとして共に戦ったこともあり、互いの力を認め合う仲だ。菅野の好投を見せつけられたとあっては、自分も負けていられない。いつも以上に気合が入っていたはずだ。
しかし、巨人の壁はあまりに厚かった。4回に一死一塁から坂本に左中間を破られ、痛恨の勝ち越し打を与える。野村は4回5安打、2失点で降板。野村監督は投手陣の総力戦の構えを見せ、横山、久本、今井を送り込むが、5回に久本がまたも阿部に適時打を許し、3点目を献上した。
打線も立て直った杉内の前に攻略の糸口を見出せない。好調菊池は杉内にタイミングが合わず、4番に座ったキラも快音を封じられる。後がない指揮官は7回には松山、岩本、天谷と3連続の代打攻勢を見せるなど、最後までもがき、抵抗を見せるが、巨人の鉄壁のリリーフ陣を崩すことはできず、力つきた。
ファーストステージで阪神に連勝し、巨人とも連日熱戦を演じた。丸、菊池が躍動し、前田健、大竹も粘りの投球で重量打線を苦しめた。借金を抱えながらも16年ぶりにAクラスに入り、迎えた晴れのCSで爪痕を残した赤ヘル軍団。ストレート負けはしても、この経験は来季のさらなる躍進につながるはずだ。
千葉・幕張メッセ(9月20~23日)で開催された「東京ゲームショウ2013」。ゲームの祭典を彩るフォトジェニックたちの姿を集めた写真特集です。
“女子アナセクハラ被害”を激白した元フジテレビアナ・長谷川豊がマイクをペンに持ち替えて、女子アナたちの嘔吐事件、不仲疑惑、未成年アイドルとの飲酒騒動など“とくダネ”大放出!