安倍首相の「食の安全」スピーチは ウソ? 最新データ独占入手
セシウム検査で判明した子どもの体内被曝の深刻度
(週刊朝日 2013年10月04日号配信掲載) 2013年9月26日(木)配信
「国の尿検査で
子ども守るべき」
大分県椎茸農協では10ベクレルを超えるものは販売しない決まりを作っているが、こうした例外もあるという。それにしても福島から遠く離れた九州のシイタケになぜ、セシウムが出たのか。調査すると、今回だけではなかった。
大手生協では、11年4月からの放射性物質検査で、実に30検体もの九州産シイタケからセシウム137を検出していた。
「九州産シイタケで福島事故以降に測定したものは、だいたい検出され、10ベクレル前後ありました。ただ、チェルノブイリ事故直後も九州産のシイタケに高い値のセシウムが検出されているので、どちらが原因かは定かではありません。セシウム137の半減期は30年と長いですから」(大手生協)
ただ何が原因であれ、放射性物質入りの食品を食べれば、内部被曝するのは確かだ。
名古屋大学名誉教授の沢田昭二氏は、放射能汚染された食品摂取による危険性をこう指摘する。
「たとえ少量でも内部被曝が長期にわたれば、将来のがんにつながる可能性があります。放射線によって染色体が傷つけられればいろんな健康被害が起こりうると考え、できる限り被曝を抑える必要があります」
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