フェイスブック、ミクシィ、グリー、モバゲー、アメーバなどソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で、会ったこともない美女から“友達申請”が来ることが増えていないだろうか。ひょっとして、それは遠距離恋愛を偽装した寸借振り込め詐欺かもしれない。関係者が最新の手口を明かした。
その手口は単純だ。顔写真を公開しているフェイスブック等で知り合って、ネット上で親しくなったら、美女は「いつも○○さんのメールうれしいよ」。続いて、電話でやりとりするようになると「○○さんの声を聞いていたら、睡眠薬や精神安定剤がいらなくなったの。ありがとう」。そのうち「今月、体調悪くて仕事できなかったから、電話代が払えなくて電話が止まりそう。あなたの声が聞けなくて寂しい」と言い出し、複数の男性に電話代として2万~3万円を振り込ませる詐欺だ。
詐欺事情に詳しい本人訴訟コンサルタントの野島茂朗氏は「キャバクラ嬢が客とのメールのやりとりの中で生み出した、寸借詐欺的な電話代詐欺をブログやフェイスブックでやる娘が増えています」と指摘する。
手が込んだヤリ口になると、女性が実際に現れる。サラリーマンの昼休みにランチデートをして、身内の不幸を打ち明けるという。
「昨夜、福岡のお母さんが亡くなったの。紹介したかったのに残念。恥ずかしいけど、給料日前で実家に戻るお金がないんだ…」
こう聞かされると、男性は3万円くらいなら…と振り込むなどして渡してしまうかもしれない。
「振り込んだ後もいつもどおりにフレンドリーなので、だまされたことに気付かない人も多いのです。その後、何度も振り込んでしまう」(野島氏)
しかし、被害者が男性で、被害単価が少額だと警察沙汰にしたくないようだ。だます女の方もそこまで考えている可能性もある。
野島氏は「警察は民事不介入なので『あなたが厚意で払ったのに、詐欺だから取り返せと言っても、警察は民事不介入ですから』とあしらわれてしまうでしょう」と語る。
また、男性側にとっては刑事告訴、被害届提出が難しい側面もある。
「警察への被害届の受付時間は重大事件でない限りは月~金の朝9時から夕方5時。サラリーマンは物理的に被害届を出せない時間帯なのです。警察は被害届を受理するには取り調べに最低3時間はかけます。3万円を女性に詐取されて、平日に会社を休んで、警察署で3時間も割こうという男性は、まずいないでしょう」(同)
写真写りがかわいい見知らぬ女性からの友達申請、メールのやりとりだけで信じ込むのはくれぐれも要注意。「電話代助けて詐欺」「葬儀出席交通費詐欺」につながりかねないのだ。
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