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【プロ野球】

原監督 続投&日本一宣言 巨人3連勝イッキ日本シリーズ

2013年10月19日 紙面から

日本シリーズ進出を決め、胴上げされる巨人の原監督=東京ドーム

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◇CSセ・リーグ ファイナルステージ<第3戦>巨人3−1広島

 プロ野球のコナミ日本シリーズ2013の出場権を争うセ、パ両リーグのクライマックスシリーズ(CS)は18日、ファイナルステージ(6試合制)が行われ、セは巨人が第3戦で広島に3−1で3連勝し、リーグ優勝による1勝のアドバンテージを加えて、2年連続34度目の日本シリーズ進出を決めた。パの第2戦はロッテが楽天に延長10回の末に4−2で競り勝ち、初勝利を挙げた。対戦成績は1勝1敗となったが、初戦を制した楽天がアドバンテージの1勝分リードしている。

     ◇

 一気に2つ目の山を登り切った。巨人が1敗すらしない完璧な3連勝。CSという、日本一に向けた第2関門を力強く勝ち上がった。コーチ陣と握手を交わした原監督を選手たちが手招き。9月22日のリーグ優勝に続く胴上げが待っていた。

 遠慮がちに歓喜の輪へ歩を進めた指揮官。東京ドームを揺るがす万歳の中、両手を挙げ高く舞い上がった。昨年のCSと同じ、リーグ制覇より2つ多い10度の舞い。その顔には自然と満面の笑みが浮かんだ。

 「胴上げはかなりのエネルギーを使うことなので、選手には、とっておいてくれ、という気持ちでいましたが、またやってもらいました。ありがとうございました」。こう語る指揮官の胸には、確かな手応えが宿る。「昨年のチームより2013年度のチームは強い。あらためて、もうひとつの山を越えるという気持ちを持ちました」。堂々の日本一宣言だ。

 中日に3連敗した昨季のCSの教訓から、チームを100%の状態に仕上げ、万全の自信を持って臨んだ。第1戦の早めの投手交代、第2戦の菅野と寺内抜てきに続き、この日も絶妙のタクトがさえた。同点で迎えた4回1死一塁だった。「短期決戦はチャンスに1本が出るかでないか」という信念を持つ原監督。坂本にエンドランのサインを出した。

 練習でのマンツーマン指導で坂本の調子が上がったと確信していた。3ボール1ストライク、一塁走者はロペス。ここで快打を放つことを信じ、積極策を命じた。その信頼に応えられるのが今の坂本。ポストシーズンはCS、日本シリーズで3本塁打と験もいい。第一線の同点ソロ本塁打を放った勢いは消えていなかった。野村の直球を左中間へはじき返し、勝ち越しの適時二塁打だ。「思い切ってと思った。空振りはいけないので、ミートを心がけた」と振り返る坂本。原監督の信頼に応えた坂本は「結果的に良かったが、まだ日本シリーズがあるので…」と気を引き締めた。

 さらに大きな山がチームを待ち構える。日本シリーズ。今季最大の目標であり、巨人ではV9以来、40年ぶりとなる2年連続日本一をかけた戦いだ。原監督はこう宣言した。「最後の山、必ず日本一を取ります」。相手が楽天でもロッテでも関係ない。最高の栄冠に向け、一気に突っ走っていく。 (川越亮太)

 

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