Updated: Tokyo  2013/10/19 05:57  |  New York  2013/10/18 16:57  |  London  2013/10/18 21:57
 

中国:7~9月GDPは前年同期比7.8%増-市場予想と一致

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  10月18日(ブルームバーグ):中国の経済成長は7-9月(第3四半期)に3四半期ぶりに加速した。李克強首相が今年の成長目標達成に向け、工業生産・投資を後押ししていることが寄与した。

7-9月期の国内総生産(GDP )は前年同期比7.8%増と4-6月(第2四半期)の同7.5%増を上回った。ブルームバーグがまとめたエコノミスト48人の予想中央値も7.8%だった。中国国家統計局が18日発表した。同時に発表された9月の工業生産も前年同月比10.2%増と、市場予想と一致。9月小売売上高は前年同月比13.3%増となった。

7-9月期の成長加速は、李克強首相が講じた鉄道投資や減税などの景気支援策を反映。バンク・オブ・アメリカ(BOA)は同措置を「ミニ財政刺激策」と呼んでいる。中国共産党は来月開く18期中央委員会第3回総会(3中総会)で、一時的に景気拡大を阻害する恐れがあるものの力強い成長を長期的にもたらす政策へと軸足を移す政策を議論する見込み。

JPモルガン・チェースの中国担当チーフエコノミスト、朱海斌氏(香港在勤)は「中国が今年の成長目標である7.5%を達成できることは疑いない」としながらも、新興市場の相対的な弱さや人民元高、製造業への投資の冷え込みを理由に「回復の勢いは長く続かない公算が大きい」と指摘。「10-12月(第4四半期)は引き続きかなりの伸びとなるが、若干鈍化するとみている」と説明した。

7-9月期GDPは前期比では2.2%増とブルームバーグが集計したアナリスト14人の予想中央値(2.1%)を上回った。1-9月のGDPは前年同期比7.7%増加、アナリスト11人の予想中央値と一致した。

8月の工業生産 は前年同月比10.4%増だった。9月の小売売上高の市場予想は13.5%増、8月は13.4%増だった。

1-9月の都市部固定資産投資は前年同期比20.2%増加した。エコノミストの予想中央値は20.3%増。1-8月は20.3%増だった。

原題:China Growth Rebounds After Li Stimulus to Meet Target:Economy(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:北京 Xin Zhou xzhou68@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Paul Panckhurst ppanckhurst@bloomberg.net

更新日時: 2013/10/18 13:29 JST

 
 
 
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