栄養士が８００万円を着服　北海道・江差給食組合　会見で謝罪

（10/18 15:00、10/18 23:59 更新）

　【江差】檜山管内江差、上ノ国、厚沢部の３町で構成する「江差町ほか２町学校給食組合」で職員が給食費を使って私的な食材を購入していた問題で、同組合は１８日、江差町役場で記者会見し、関与した職員は計８人で、不正使用した給食費は７年間で計約２８００万円だったと発表した。８人のうち元締的な立場だった女性栄養士（４１）が、他の職員から安い価格で食材の注文を受け、代金として徴収した約８００万円を着服していたことも明らかにした。

　同組合によると、関与したのは栄養士１人と調理員７人。不正使用は２００６年度から１２年度の７年間で、給食の食材発注を担当する栄養士が、調理員７人からコメやイクラなど個人的に欲しい食材を市価より安く注文を受け、代金をもらった上で納入業者に給食用の食材とともに一括して発注。ただ、支払いには全額給食費を充て、調理員から集めた代金はすべて着服していたという。

　給食用以外の私的な食材購入に使った給食費は総額約２８００万円に上った。調理員たちは「業者から買うことで安くなると思っていた。給食費が使われていたのは知らなかった」などと話しているという。＜北海道新聞１０月１８日朝刊掲載＞