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脳死の人から初のすいとう移植10月18日 17時17分
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脳死と判定された女性のすい臓の一部を、重い糖尿病の50代の男性患者に移植して治療する国内で初めての手術に京都大学附属病院が成功しました。
手術を受けたのは重い糖尿病の50代の男性患者で、20代の初めに糖尿病を発症したあと血液中の糖の値がコントロールできなくなり、意識を失うなどの発作を繰り返していました。
18日会見した京都大学附属病院によりますと、手術では、脳死と判定された60代の女性のすい臓から「すいとう」と呼ばれる血糖値を調整するインスリンを出す組織を取り出したあと、男性の肝臓に通じる血管に入れて移植したということです。
手術後、男性の体内では、インスリンの分泌が確認されたということで、京大病院では、手術は成功したとしています。
すいとうを移植する手術は、これまで、心臓が止まったあとに提供されたすい臓などから国内で19例行われていますが、脳死と判定された人からの移植は初めてだということです。
京都大学附属病院臓器移植医療部の岩永康裕助教は「患者にとって治療の選択肢が増えることになり、重要な成果だと思う」と話しています。
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