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制限解除も水田作付けは11%止まり10月12日 5時19分
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福島県では、東京電力福島第一原発の事故のあと、一部の水田でコメの作付けが制限されました。
ことしは放射性物質の検査態勢が整ってきたことから、およそ1670ヘクタールの水田で作付けの制限が解除されましたが、実際に農家が作付けしたのは11%にとどまっていることがNHKの取材で分かりました。
福島県内では、福島第一原発の周辺などおよそ5300ヘクタールの水田で、ことしもコメの作付けが制限されました。
一方で、コメから基準を超える放射性物質が検出されたなどの理由で去年、作付けが制限された水田のうち、1670ヘクタールでは放射性物質の対策が進みコメの検査態勢も整ったとして、ことし作付けの制限が解除されました。
NHKが各市町村に取材した結果、これらの地域で実際に作付けが行われたのは186ヘクタールと11%にとどまっていることが分かりました。
作付けを行わなかった農家からは、一度作付けが制限されたことで産地のイメージが悪化し顧客離れが起きているため、コメ作りを続ける意欲が薄れているという声が出ています。
福島県内では「全袋検査」が導入され、検査を通過したコメだけが流通する仕組みができていますが、それでも風評被害を拭い去ることができず、農家の意欲をそいでいる状況で福島県の農業は依然、厳しい環境に置かれています。
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