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台風26号が直撃し、土石流とみられる大規模土砂崩れが発生した伊豆大島(東京都大島町)で17日、救出活動が夜通し続いていた76歳女性が死亡。同島の死者は22人となった。神奈川県の海岸で行方不明となった小学生1人の死亡が確認されるなど、台風による死者は計25人。同島では安否不明者がなお27人に上り、捜索活動が続けられている。現役時代、同島を練習拠点の一つとしていたバルセロナ、アトランタ五輪女子マラソンメダリストの有森裕子さん(46)は、スポーツ報知の取材に「日本の長距離界を支えてくれた場所。何かをできれば」と語った。
祈るような気持ちで有森さんはニュースを見守り続けている。「大島の皆さんの顔や風景を知っているからこそ、見るに堪えません。被害のあった元町にも、お世話になった方がたくさんいます」。定宿にしていた釣り宿には、すぐに電話をして無事を確認した。
そして「悲しむ前に何かをできないかと考えています」と支援への強い思いを明かす。「瀬古利彦さんの時代から日本長距離界の基礎を支えてくれた場所。各ランニングクラブと連絡を取り合います」。現地の状況を見据えながら、支援の形を探っていく方針だ。
有森さんにとって、伊豆大島は「大切な思い出の土地。大島がなければ自分はなかったです」という特別な場所。島全体が起伏に富み、信号も少ないコースは、長距離ランナーのトレーニングには最高の環境だった。
1990年、初マラソンとなった大阪国際の直前合宿から練習拠点に。「足を“つくる”には一番の場所で、本当に走り尽くしました。大島でつくった足がなかったら、五輪のメダルもなかったです」。翌年の同大会での日本最高記録(当時)も、92年バルセロナ五輪での銀に続く銅メダルを獲得した96年アトランタ五輪での「初めて自分で自分をほめたいと思います」の名言も、大島での直前合宿なくしては生まれなかった。「釣り宿さんでは、釣ってきた魚をすぐにいただくのが楽しみだったり…。自然に育てられている島を、自然の猛威が襲ったという事実が、ものすごくつらい」
昨年2月にもテレビ番組のロケで島を訪れ、懐かしいコースを走ったばかりだった。「今はとにかく早く、行方不明になっている方を救助してほしいです」。恩返しの思いを胸に、祈りをささげている。
(2013年10月18日06時03分 スポーツ報知)
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