安倍晋三首相は23日、政府専用機でカナダの首都オタワに到着した。首相は26日に米ニューヨークでの国連総会で一般討論演説を行うが、日本国内で女性の活躍の場を増やす方針など「女性重視」の姿勢をアピールすることにしている。
従軍慰安婦問題を巡る安倍政権の姿勢に海外から懸念の声も上がる中、女性の権利を重視する姿勢を打ち出すことで各国の懸念を打ち消す狙いがある。
首相は23日の日本出発前、羽田空港で記者団に「日本政府の女性重視の姿勢を世界に発信したい」と強調。世耕弘成官房副長官も同日夜のBS日テレの番組で、首相の演説について「歴史認識でいろいろ言われているが、日本は女性が最前線で活躍する社会に生まれ変わってきていると訴えることが重要なポイントになる」と述べた。
また首相は演説で、シリア問題をめぐる難民支援に対して6千万ドル(約60億円)の拠出も表明する方針だ。
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朝日新聞官邸クラブ