韓国軍が、落雷や強風、豪雨などの際、破損の恐れがあるという理由で北朝鮮監視用のレーダーなど電子装置の電源を切った回数が、年平均1100回以上に達することが明らかになった。
韓国国会の国防委員会に所属する韓起鎬(ハン・ギホ)議員が17日に国防部(省に相当)から入手した資料によると、悪天候を理由に韓国軍が電子装置の運用を止めた回数は、5年間で計5645回に上った。年度別で見ると、2009年が852回、10年が1231回、11年が1382回、12年が1332回、13年が848回(8月末現在)となっている。落雷による停止が5627回と最も多かった。また装置別では、防空管制レーダーが1148回、航空管制レーダーが1834回などとなっていた。
韓起鎬議員は「北朝鮮監視用レーダーは、悪天候でも常に稼働できるよう、避雷針など保護用の設備を十分に備えておくべき」と語った。