20代、30代に増える若年性尿路結石の恐怖

[2013年09月26日]


ある日突然襲ってくる、尿路結石による悶絶必至の激痛。ほとんどの場合、痛みは背中から脇腹にかけて感じる

先日、OKAMOTO’Sのハマ・オカモト(22歳)が発症し、激痛で緊急搬送されたことが報じられた“尿路結石”。

実は全男性にとって身近な病気だというが、いったいどんな特徴があるのか? 東京腎泌尿器センター大和病院の志賀淑之院長に聞いた。

「成人男性の7人に1人が生涯に一度は尿路結石にかかるといわれます。40代、50代の男性に多い病気でしたが、20代、30代に患者が増えているのも近年の特徴。尿路結石を招く、脂肪分や動物性タンパク質の多いコンビニ食、ファストフードの普及が背景にあるのでしょう」

そもそも、尿路結石とは?

「『尿路』とは尿の通り道である、腎臓、腎盂(じんう)、尿管、膀胱(ぼうこう)、尿道のこと。結石が詰まる場所によって、『腎(盂)結石』『尿管結石』……と呼び名が変わります」

結石はどうやってつくられるのか。

「腎臓は、背中側にふたつあって、体内の老廃物を濾過(ろか)し、尿として排出する装置。水分が不足したりすると結石の原因物質が腎臓内にたまり、結晶化する。こうして結石はできるわけです」

結石ができると痛みが生じる?

「石が腎臓内にあるうちは痛みません。しかし、ある日突然、尿と一緒にコロコロと下方に落ちる。すると通路が狭い尿管に詰まり、激痛が走る。これを“悪魔の一撃”と呼ぶ人もいます。その痛みは、出産経験のある女性患者に言わせれば『陣痛と同じくらい』。

私はこれまで診察室でのたうち回る人、うずくまる人……いろんな人を見てきましたが、一番気の毒だったのが痛風を併発した人。痛風の原因である高尿酸血症は尿路結石の原因でもある。その方は尿酸値が極めて高い状態にあり、運悪くふたつの発作が同じ日に起きた……。目の前で七転八倒する彼の姿は気の毒でなりませんでしたね」

想像するだけで恐ろしいが、尿管結石になりやすいのはどんなタイプの人なのか。

「実はタクシー運転手にとって尿路結石は職業病。乗務中、トイレに行けないからと水分補給を控える人が多いのがその理由。水分が不足すると尿が濃くなり、結石がつくられやすくなるのです」

志賀院長によると、このほかにもカルシウムをとりすぎる人、ビールを飲みすぎる人、夕食から就寝までの時間が短い人、汗っかきな人、メタボな人、日光浴が大好きな人も、「尿路結石予備軍」の可能性があるとのこと。

“悪魔の一撃”に襲われる前に、当てはまる人はすみやかに生活習慣を改めよう。

(取材・文/興山英雄)

   

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